クリニックの売上を伸ばすにはどうすればいい?
クリニックを開業したら、医師としての責務を果たすことだけでなく、経営者としてクリニックを回していくことも考えなければいけません。つまり、売上を伸ばしていくためにはどうすればいいかを考える必要が出てくるということです。では、クリニックの売上を伸ばすためにはどうすればいいのでしょうか? 詳しくみていきましょう。
クリニックの売上を出す計算式
まずは、クリニックの売上の計算方法からみていきましょう。クリニックの売上は、以下の計算式で出すことができます。
患者数×診療単価×再来院頻度×診療日数
たとえば、50名の患者が月1で診療に訪れていて、単価が3,000円、土日休みで月に約20日診療していたとすると、50名×3,000円×月に1回×月20日=3,000,000円が売上です。この数字を上げるためには、患者数、診療単価、再来院頻度、診療日数のうち最低1つの要素を増やすことが必要だということです。では、それぞれの要素を増やすにはどうすればいいかについて考えていきましょう。
クリニックの売上を伸ばす方法
1. 患者数を増やす
患者数を増やすためには、以下を意識して施策を考える必要があります。
- SEO対策や宣伝に力を入れて、クリニックの魅力をより多くの人に知ってもらう
- 待ち時間などの患者のストレスを軽減されるシステムを導入する
1については、ホームページを充実させたり、看板広告を利用したりも含まれますし、SNSを活用した情報発信であれば、費用をかける必要がないのでより手軽におこなえます。クリニックが目指す医療やスタッフの紹介などに、医師の人柄を知ってもらえるような投稿も織り交ぜていけば、地域住民にとってより身近なクリニックを目指しやすくなるでしょう。2に関しては、オンライン予約システムや自動精算機の導入などを検討するのもおすすめ。また、待ち時間をスマホで確認できるシステムを導入すれば、患者の待たされるストレスが減るだけでなく、院内で待たなくて済むことから、感染対策にもつながるため、多くの人に安心して利用してもらえるでしょう。
2. 診療単価を上げる
診療単価は、大きく上げることは難しいですが、以下の2点に関して確認してみると多少は変わる可能性があります。
1点目:処置、検査などの加算が適切におこなえているかどうか
2点目:請求漏れが発生していないかどうか
3. 再来院頻度を上げるには?
再来員してもらうためにできることは、基本的には①の「患者数を増やす」と同じで、患者から支持されるクリニックを目指して施策を考えることが大切です。加えて、定期健診が推奨される場合などは、患者に再受診の目安を伝えることも大切です。
4. 診療日数も増やすべき?
診療日数を増やせば、そのぶん来院患者数は増えるかもしれない一方、医師だけでなくスタッフも、身体を十分に休めることができなくなり、日々のパフォーマンスに影響します。そうなっては元も子もありませんので、診療日時に関しては、単純に診察時間を増やすのではなく、患者が来院しやすい時間を考えて、時間を見直ししてみるといいかもしれません。
売上に大きく影響する要素は1と3
上記に挙げた4つのうち、クリニックの売上に大きく影響する可能性が高いのは、1と3です。どんなクリニックであれば通いたいと思うのか、どんなシステムがあればより気軽に来院してもらえるのかを一度じっくりと考えてみるのも一手。SEO対策や予約システムの導入は、知識がなければ難しく感じてしまうかもしれませんが、専門業者の力を借りれば、運用までスムーズなので、試しに問い合わせをしてみてもいいかもしれませんね。