オンライン診療どうやって支払いを行うか徹底解説
新型コロナウイルス感染症拡大による特別措置として、厚生労働省がオンライン診療による初診を期間限定で解禁しました。そのため、今後はオンライン診療の需要がさらに増すと見られています。ただ、対面とは勝手が異なるため、例えば「診療費の支払い」はどのような形で行われるのかよく分かっていないクリニックも多いでしょう。今回は、オンライン診療の「支払い」についてまとめてみました。
オンライン診療での支払い方法
オンライン診療での支払いには、主に以下の方法が用いられています。
- クレジットカード
- モバイル決済
- 銀行振り込み
- 銀行引き落とし
- 来院時に窓口決済
『Remote Doctor』や『ポケットドクター』など代表的なオンライン診療アプリの場合は、基本的にクレジットカード決済となります(一部アプリは後払いも可能)。
オンライン診療によるクレジット決済導入例
Remote Doctor
クレジット決済(PayPal利用)
ポケットドクター
対面決済、クレジット決済(1回払いのみ)
CLINICS(クリニクス)
クレジット決済
curon(クロン)
クレジット決済
CARADAオンライン診療
クレジット決済
YaDoc
対面決済、クレジット決済
SOKUYAKU
クレジット決済、コンビニ後払い
SOKUYAKUはこちら
また、専用のアプリではなく、LINEのビデオ通話機能などを用いて、独自のオンライン診療を実施しているクリニックでは、『PayPay』などモバイル決済を導入している例も散見されます。
しかし、お年寄りなど、キャッシュレス決済はよく分からないという人も多くいます。そのため、銀行振り込みや銀行引き落とし、来院時払いなど、キャッシュレス決済が難しい人でも利用しやすい方法を設けている医療機関も多くあります。オンライン診療を導入する場合は、こうしたキャッシュレス決済以外の対応方法も検討すべきでしょう。
導入が進んでいるキャッシュレス決済
ほとんどのオンライン診療アプリはクレジットカード払いが利用できますが、クレジット決済は「クレジットカード会社」や「クレジット決済代行業者」が行います。
クレジットカード会社と個別に契約する場合もありますが、非常に面倒なため多くのクリニックではクレジット決済代行業者を利用しています。もし契約していない場合は、オンライン診療アプリ導入時に新たに契約するといいでしょう。
オンライン診療アプリでクレジットカード決済を行う場合、クリニック側は請求金額を入力する必要があります。その後、患者さんが請求金額を確認し、カード番号などの必要項目を入力。正常に決済が行われれば、これで支払いが完了となります。クリニックへの入金は、クレジット決済代行業者との契約に基づいて行われます。
モバイル決済の場合も同様で、クリニック側から請求した後、患者さん側が支払い方法を選択して決済が行われます。モバイル決済はクレジットカード払い、キャリア決済、コンビニ入金、銀行口座引き落としなど、支払い方法をユーザー側が選べるため、クレジットカードを持っていない患者さんなどにも幅広く対応可能です。
キャッシュレス決済が利用できない層もカバーすべき
オンラインでのキャッシュレス決済がよく分からないという患者さんのために必要なのが、「銀行振り込み」「銀行引き落とし」「窓口決済」の方法です。銀行振り込みは請求金額を提示し、いつまでにどの口座に振り込むかを案内する方法。患者さんはその案内に基づいて診察料金を振り込みます。「窓口決済」の場合は、複数回の診療費をまとめ払いできる方法を採用しているクリニックもあります。
クリニック側としてもオンライン決済システムを導入する手間がないのはうれしい点ですが、入金タイミングがつかみにくいのがデメリット。また、処方せんの発送は入金が確認された時点となるため、薬が手元に届くのが希望するタイミングより遅くなる可能性もあります。
「銀行引き落とし」もオンライン決済システムを必要としないため、クリニックとしては導入しやすいシステム。ただし、病院側が引き落とし手続きを行う必要があり、患者さん側にも事前に引き落とし口座などを登録してもらうなど手間がかかります。処方せんが出ないリハビリや医療相談などに適している方法だといえます。
オンライン診療アプリの『ポケットドクター』や『YaDoc』では「対面決済」も用意されています。患者さんが来院する必要はあるものの、クレジットカードを持っていない患者さんや、オンライン決済が苦手という人も安心して利用できるでしょう。
オンライン診療の「支払い」は、専用アプリの場合は基本的にクレジットカード払いとなり、一部のアプリで対面での支払い方法が用意されています。アプリの機能だけでなく、支払い方法で選ぶのもいいでしょう。また、クリニックで独自にオンライン診療を導入しているケースでは、個別にオンライン決済サービスと契約しているほか、銀行振り込みや引き落としを採用している例も見られます。クリニックを利用している患者層に合わせて導入するアプリや決済方法を選ぶといいかもしれません。