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勤務医の定年はいくつ?定年後の働き方とは

勤務医の定年はいくつ?定年後の働き方とは

勤務医の定年はいくつ
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現役医師が理想とする引退年齢は?

まずは、現役医師たちは何歳まで働きたいと考えているのかをみていきましょう。日本最大級の医療専門サイト『m3.com』が医師会員1,427人を対象に実施したアンケートの結果、実に61%の医師が「70歳を過ぎても現役でいたい」と考えていることがわかっています。

何歳まで現役医師として働きたいか?

参照:m3.com「医師1427人が考える、理想の引退時期」より一部抜粋

https://career-lab.m3.com/categories/know_how/series/investigation/articles/319

勤務医の定年は医療機関の形態によって異なる

勤務医の定年を考える前に、医師という職業の定年について考えてみましょう。雇用条件を考えなければ、医師は医師免許を持っている限り働き続けることができます。

しかし、国立・県立などの病院や、公営の医療団体などに勤務する公務員の医師の場合は定年が決まっています。定年の年齢は医療機関によって異なりますが、60歳定年のところや、60歳定年+再雇用による5年間の継続雇用制度をとっているとことが多いです。再雇用制度を利用した場合、定年前の70%の年収が保証されるうえ、再就職後の勤務年数に準じた退職金も受け取ることができます。

では、民間病院の医師の場合はどうかというと、病院によってさまざまです。なかには、定年制度を形式上定めてはいるものの、役職がつけば定年の適用対象から外れて、運営に携わらせてもらえる病院も。実質、働く意思さえあれば、長く現役を続けられる可能性が高いようです。

診療科によって定年後に向けての準備は異なる? 

40歳を過ぎてから初めて、定年後、どんなふうに働いていきたいかを考えるようになったという人は多いでしょう。これは、医師でなく一般の会社員でも同じこと。20代30代のうちはがむしゃらに働いていて、将来について真剣に考える機会は少ないものです。なかには、40歳を迎えても将来を見据えたキャリアプランに無頓着な人もいますが、医師として生涯現役でいたいなら、早めに準備を進めるに越したことはありません。特に、視力や体力が大きく影響する外科などは、50代以降もそれまでと同じように働くことが難しいです。早い段階から転科を考えるなどして、将来のプランを確かにしていきたいものです。

また、超高齢化社会となった現在では、在宅医療のニーズが増大しているため、将来的に在宅医として活躍したいと考えているなら、そのために必要な知識にも磨きをかけておくことが大切です。

定年後の医師の働き方は?

定年後も働き続ける意思がある場合、主として考えられる働き方は以下の3つでしょう。

1. 常勤として働く

定年後も常勤として働くことを希望する医師も多いです。ただし、30代40代のときと同じような働き方をすることは肉体的に負担が大きすぎます。入居者の健康管理と健康指導が主な仕事となる、介護老人保健施設の管理医師、または、勤務環境がゆったりしている療養型病院の勤務医などであれば、無理なく働きやすいでしょう。

介護老人保健施設の場合、施設長の役割も担うことがあるため、経営面に関するスキルも身に付きます。そうなると、給与面も充実します。療養型病院は、当直なし、週4からの勤務で常勤としての採用している病院も多いうえ、60歳以上でも歓迎されるケースが多いです。

2. 非常勤として働く

非常勤であれば、週1回以上などの条件で働くことができるので、プライベートも充実させやすくなります。たとえば、健康センターの健診専従医として、人間ドックや脳ドック、生活習慣病の予防検診などに関わっていくという働き方もありますし、病院やクリニックの外来専従医であれば、さまざまな症状の患者を診療することになるため、大きなやりがいも感じられるでしょう。

3. 嘱託医として働く

嘱託医は、従来の常勤意図は別の労働契約で働くことになるため、退職後に改めて「有期契約」を結び、年度ごとに再雇用となるケースがあります。

定年後は産業医としてゆとりを持って働くのも一手

最近では、常勤、非常勤、嘱託医として働き続ける医師の他に、産業医として活躍する医師も増えつつあります。産業医であれば、非常勤よりもさらに低い頻度で働くことも可能なため、医師としての仕事は続けたいものの、プライベートも充実させていきたい人には適している働き方といえるでしょう。ただし、産業医として活躍するためには資格が必要なので、早い段階から将来の構想を練って、スムーズに資格を取得できるよう、早め早めに準備を進めておけるといいですね。

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