>
>
>
整形外科向け電子カルテが知りたい

整形外科向け電子カルテが知りたい

整形外科向け電子カルテが知りたい

レントゲン撮影が多い整形外科が電子カルテを導入する際、第一にチェックしたいのが、レントゲン機器や画像関連システムと連携できるかということです。また、リハビリテーションに関するカルテ記載が多くなるため、リハカルテの機能および運用に優れているかどうかもチェックしたいポイントです。さらに、類似している疾患が多いことや、ひとりの患者に関わるスタッフ数が多いことなどから、「簡単に入力できてわかりやすい」「タブレット端末などで使えて使い勝手がいい」なども重要。では、具体的にどのようなメーカー、機器があるのでしょうか。さっそく紹介していきます。

PHC株式会社「Medicom-HRf」

タブメニュー選択で直感的に操作できることや、視認性に優れていて眼精疲労も軽減されることから、整形外科クリニックをはじめ多くの医療機関に支持されている「Medicom-HRf」。部位および症状をあらかじめ登録しておけば、検査の際にはドロップリストからの選択で楽に入力できることも大きなメリットです。また、スタッフとの情報共有がスムーズで、理学療法士の事務作業の負担も軽減されます。購入プランは「Basicプラン」「Stanadardプラン」の2タイプを用意。後者は、カルテ入力をサポートするシート入力や予定管理のほか、入力した情報を見やすく表示する時系列や処方歴を標準で搭載しています。

【連携面の特徴】約170種類にもおよぶ他社の機器と連携可能/モダリティ、PACS、検査機器・システム(POCT、検査管理システム、検査センター)、予約・再来受付システム、窓口精算機、問診システム、医療経営ダッシュボードなど

参照:PHC株式会社「Medicom-HRf」

エムスリーデジカル株式会社「M3 Digikar」

初期費用0円、月額9,800円~、永年買い替え不要という手軽さから多くのクリニックに支持されているクラウド型電子カルテです。「自動学習機能によってオーダー入力を80%削減」「iPadアプリを使えば紙カルテと同じように使用できる」「タブレットで利用可能なため、処置室を移動しながら診察できる」など、整形外科クリニックの悩みに対応してくれているところも魅力です。

【連携面の特徴】検査結果取り込み、レセコン接続確認、会計送信などのデータ連携機能完備

参照:エムスリーデジカル株式会社「M3 Digikar」

富士フィルムヘルスケアシステムズ株式会社「Open-Karte Cloud」

患者の治療経過や計画を時系列に俯瞰できる「診療カレンダー機能」を搭載しているので、リハカルテとしてもってこいです。検査結果や医薬品情報など、ほしい画面を集約して表示できる「アシストビュー機能」など、見たい情報をすぐ確認できるような工夫がいっぱいです。

【連携面の特徴】医事会計システム、処方チェックシステム、薬剤情報提供書発行システム、外注検査システム(オフライン)、画像管理システム(PACS)などシステム連携インターフェースが充実

参照:富士フィルムヘルスケアシステムズ株式会社「Open-Karte Cloud」

株式会社Donuts「CLIUS」

患者のカルテが開かれている状態で、他の端末から同じ患者のカルテを起動して閲覧できるなど、さまざまなスタッフが治療に関わる整形外科にはうれしい機能が満載のクラウド型電子カルテです。オーダー自動学習機能も搭載で、よく使われるオーダー項目はランキングで表示されます。

【連携面の特徴】Windows / Macともに連携可能/60社、120種類の機器と連携可能。属性・起動などの連携種類もトップクラス/連携先の会社との調整にも関与/新たな連携開発にも積極的

参照:株式会社Donuts「CLIUS」

PHC株式会社「きりんカルテ」

電子カルテとしての基本的な機能だけでなく、予約システムや在宅医療機能などの豊富な機能を搭載した、クラウド型の無料の電子カルテです。レセコンにクラウドORCAを採用・連携しています。

【連携面の特徴】画像ファイリングシステムはPACS(フジフィルム、スリーゼット、コニカミノルタ)、その他(メディカルイン、Findex、OsiriX)、エコーはコニカミノルタに対応/検査データビューアソフト(フクダ電子、日本光電)、オンライン診療システム(MICIN、インテグリティ・ヘルスケア)、予約システム(ドクターキューブ)に対応/株式会社エスアールエスをはじめさまざまな外注検査会社からのデータ取り込み連携もOK

参照:PHC株式会社「きりんカルテ」

株式会社メドレー「CLINICS」

「CLINICSオンライン診療」を使うことで、電子カルテ上から患者のアプリとつながることができます。これによって、患者の待ち時間短縮をはじめとする診療効率化が実現。日医標準レセプトソフト「ORCA」を内包しているので、レセプトソフトを別途操作する必要もありません。

【連携面の特徴】Web問診システム、検査会社、画像ファイリングシステム(PACS)、自動精算機 / セルフレジ、診療予約システム、自動受付システム、診察券発行機、カルテビューアソフトなどさまざまな機器と連携

参照:株式会社メドレー「CLINICS」

操作性、機能面など全方面からのチェックが大切

電子カルテを選ぶ際は、使い勝手のよさや機能の充実度などをしっかりチェックすることが大切。思うように操作できるかどうかで、提供できる医療の質も変わってくるので、後悔のないようしっかりと時間をかけて選んでくださいね。

関連記事

クリニック命名での標榜科目のルールとは?

クリニックで使用する「標榜科名」のルールとは?

今から開業するなら何科がベスト?開業しやすい診療科およびそのポイント

今から開業するなら何科がベスト?開業しやすい診療科およびそのポイント

医療現場におけるデジタル化の事例紹介

医療現場におけるデジタル化の事例紹介

在宅・訪問看護の電子カルテおすすめは?

在宅・訪問看護の電子カルテおすすめは?

医療現場エピソードピックアップ

【さすが先生】精神科ドクターの患者対応エピソード

【さすが先生】精神科ドクターの患者対応エピソード

カルテ入力のあれこれ

カルテ入力のあれこれ

医師と看護師の恋愛

医師と看護師の恋愛

医師のパワハラに耐えられなくなったスタッフの行動

医師のパワハラに耐えられなくなったスタッフの行動

あなたは内科系?それとも外科系?

あなたは内科系?それとも外科系?