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新規開院の2大コストは内装工事と医療機器! 注意すべきポイントは?

新規開院の2大コストは内装工事と医療機器! 注意すべきポイントは?

新規開院の2大コストは内装工事と医療機器! 注意すべきポイントは?

新規開業時には多くの資金が必要になりますが、中でも2大出費といえるのは「内装工事」と「医療機器」ではないでしょうか。開業コストを軽減するためには、この2つをいかに抑えるかが重要になります。大きな支出項目から見直すわけです。今回は、内装工事と医療機器のコストを抑えるために注意すべき点をご紹介します。

内装工事の費用を抑えるための注意点とは?

内装工事の費用を抑えるためのチェックポイントは以下になります。

  • 理想を追究しすぎていないか
  • 担当する業者の選定
  • 物件の選定
  • 必ずあいみつを取る (複数の業者から見積もりを取る)

妥協する余裕を持ちましょう

内装工事は新規クリニックにとって非常に重要です。自院が患者さんに支持されるよう、できるだけ美しく、しかも実用に耐えるように仕上がってほしいと思うでしょう。しかし、自分の理想を追求するあまりコストをかけ過ぎるのはよくありません。

まず、あまりに理想を高く持ち過ぎていないか、自身をチェックし妥協する心の余裕を持つこと。ここから始めてください。

「設計・施工」会社の方が安くつく可能性が高い

次に、内装工事を担当する業者の選択です。内装工事を担当する業者は、「設計・施工」と「設計・監理」の2つに分かれます。

「設計・施工」会社は、設計と実際の工事の両方を行います。「設計・監理」会社では、実際の工事を行う工務店・建設会社は別にあり、設計とその業務の監理を行います。簡単にいえば、一つの会社に発注すれば設計から工事まで行ってくれるのですが、「設計・監理」の会社、「施工」の会社、2つの会社が関わっているという違いです。

後者の場合には、2つの会社を動かす分コストが余分にかかりがちです。また急いでいる場合は、「設計・施工」会社の方が向いています。

また、業者の選定の際には必ず医療施設を手掛けたことのある会社を選ぶことです。医療施設は特殊であるため、経験のない会社が担当すると設計、施工の両面で不手際が発生する可能性が高まります。この場合、作業の直しなどが起こり、費用と時間が余計にかかることになってしまいます。

物件によって内装工事費は全く異なる

最大のポイントは「物件の選定」です。内装工事の価格は物件によって全くといっていいほど異なります。

例えば、よくある道路に面した1Fのテナントであれば工事も比較的容易ですが、商業施設の中となると「工事は夜間しかできません」など作業に制限が出て、その分割高になったりします。またオーナーにお任せしないとできない工事が発生し、この場合にはほとんど先方の言い値の工事費が加算されます。

また、クリニックは特殊な施設で、水回り(排水設備)、エアコン・換気、電気設備等が普通の事務所仕様のままでいい、とはなりません。電気容量が足りないなど、思わぬところで金額がかさんだりするのです。さらに、導入する医療機械によっては天井を抜くなどの作業が発生します。ですので、できればスケルトン(天井や床がコンクリートなどのむきだしになっている状態)の物件の方がかえって安価にできるケースが多いぐらいなのです。

このように、物件が内装工事代の高安を大きく左右します。内装工事代を軽減したいのであれば、できるだけ内装工事を行いやすい物件を選ぶことです。しかし、素人の目で見てもなかなかこれを判別できないのが現実です。チェックポイントとしては、商業施設内なのか、テナント物件なのか、何階にあるのか、現状はスケルトンなのか、などに着目してください。可能であれば専門家に物件のチェックを行ってもらいましょう。

あいみつを取っても合計金額だけで飛びつかない

最後に複数の会社から見積もりを取る(一般に「あいみつを取る」といいます)のを忘れないでください。ただし、「概算見積書」はあくまでも「おおまかなもの」なので会社によって精度が違います。見積もり内の項目をよく見て、合計金額だけですぐに飛びつかないことも実は重要です。

内装工事を発注する前に知っておくべき基礎知識については以下の記事にまとめておりますのでぜひ参照してください。

医療機器の費用を抑えるための注意点とは?

医療機器の費用を抑えるためのチェックポイントは以下になります。

  • 必要な機器に絞る
  • 中古機の使用も考える
  • リース、割賦払い(ローン)・購入のバランス

クリニックを新規開業する際には、とにかく最新機器をあれもこれもそろえたいという気持ちになります。しかし、事業計画どおりに患者さんが集まるとは限りません。クリニックの継続、ランニングコストの負担を考えれば、できるだけ現金支出を抑えるのが正解です。

もちろん診療に必要な機器はひと通りそろえる必要がありますが、それでも無駄な出費ではないか、使わない機器ではないのかと取捨選択を行い、本当に必要な機器だけを導入するようにします。

購入に際しては価格交渉を行うことを忘れないようにしてください。言い値ではなく、きちんと数社から見積もりを取って、交渉の上購入を決めましょう。また、出費を抑えたいなら販売許可を持つ業者から中古機器を購入するのも一つの方法です。

さらに、資金調達に関わってくることですが、医療機器の導入にはリース・割賦払い・購入の3つの方法があります。資金が潤沢にあれば購入できますが、もし資金が限られている場合には、月々の負担で導入できるリース・割賦払いを選択します。

しかし、リースの場合は導入する医療機器が高額になるほど月々の支払いが大きくなってランニングコストを圧迫します。割賦払いでも同様で、またリース・割賦払いのどちらでも購入に比べて支払総額は高くなります。

ですから、銀行から融資を受けて購入する機器とリースで導入する機器をうまく組み合わせるなどのバランスを取る必要があります。このバランスがうまくいけば、月々の支払い金額も抑えることが可能です。そのためには、資金調達も視野に入れたキャッシュフローのシミュレーションが必要です。ぜひ、税理士、コンサルタントなど、信頼できるアドバイザーと共に緻密な計算を行ってください。

クリニックの開業で最もお金がかかるであろう「内装工事」「医療機器」について、費用を抑えるための注意点をご紹介しました。これらの出費は、自己資金、どのくらい銀行からの融資を受けられるのかと密接に関わっています。用意できる資金をきちんと計算し、その上でこれらの出費とのバランスを考えましょう。クリニックの経営がうまくいくのかは船出前の計画にかかっているのですから。

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