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循環器内科は忙しいって本当?

循環器内科は忙しいって本当?

循環器内科は忙しいって本当?

命に関わる病気を患っている患者も多いことから、循環器内科は常に忙しくて余裕がないというイメージを抱いている人も多いでしょう。では、実際のところ、どのくらい忙しいのでしょうか?早速みていきましょう。

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循環器内科で働いている人の半数以上が、医師不足を感じている

独立行政法人 労働政策研究・研修機構が公表している「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、呼吸器科・消化器科・循環器科の70.3%の医師が医師不足を感じています。

呼吸器科・消化器科・循環器科の医師による、医師の不足感実感度

非常に感じるまあ感じるどちらとも言えないあまり感じないほとんど感じない
28.20%42.10%15.50%12.10%2.10%

参照:労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」p.5より一部抜粋

緊迫感と隣り合わせの仕事

医師不足を感じる原因のひとつとして、命に直結する場面に数多く遭遇するため、常に緊張感を強いられる仕事で、気が休まらないことが挙げられるでしょう。医師が十分に足りていれば、オンオフをすっと切り替えて、休めるときには十分に休むことができるはず。それもままならないということは、仕事中に人手の足りなさを感じることに加え、学会や研究会への参加が多いことや、日直・宿直の頻度が高いことも考えられます。具体的にはどの程度の日数を割くことになっているのかをみていきましょう。

学会・研究会等への参加日数はかなり多め!

患者の診察および治療のほか、学会・研究会等への参加も医師にとっての大事な仕事です。しかし、出席日数が多すぎると忙しく、心身ともに負担に感じられるかもしれません。では、循環器科医の学会・研究会等への参加日数はどのくらい多いかというと、平均よりかなり多め。診療科ごとの学会・研究会等への平均参加日数は以下の通りです。

順位診療科平均日数
第1位整形外科11.4日
第2位呼吸器科・消化器科・循環器科10.3日
第3位小児科10.2日
第4位眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科9.9日
第5位産科・婦人科9.7日
第6位外科9.4日
第7位脳神経外科9.3日
第8位放射線科9.2日
第9位内科9.1日
第10位救急科8.7日

参照:労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」p.7より一部抜粋

月あたりの日直・宿直の回数も多め

月あたりの日直・宿直の回数もみていきましょう。

呼吸器科・消化器科・循環器科の月あたりの日直の回数

なし1~2回3~4回5回以上日直あり・計
30.00%61.10%5.40%3.50%70.00%

呼吸器科・消化器科・循環器科の月あたりの宿直の回数

なし1~2回3~4回5回以上日直あり・計
26.00%48.00%19.60%6.50%74.10%

「日直あり・計」のパーセンテージは、主たる診療科において、救急科の91.8%、小児科の73.6%に次いで3番目に高い70.0%という結果。「宿直あり・計」のパーセンテージは、救急科の94.4%、脳神経外科の78.0%、精神科の75.0%に次いで4番目に高い74.1%という結果です。

参照:労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」p.37より一部抜粋

月あたりのオンコール出勤回数も多め

続いて、月あたりのオンコール出勤回数をみていきます。

月あたりのオンコール出勤回数

0回1~3回4~6回7~9回10回以上4回以上計
18.40%50.70%23.00%3.20%4.70%30.90%

オンコールの回数が4回以上と答えた医師の割合がもっとも高いのは、36.7%との回答の脳神経外科。2番目は31.3%の産科・婦人科で、呼吸器科・消化器科・循環器科の30.9%はそれに次ぐ第3位となっています。

参照:労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」p.45より一部抜粋

週あたりの平均労働時間は?

循環器内科の週あたりの平均労働時間は、すべての診療科の中で平均的。トップ10は以下の通りとなっています。

順位診療科週の平均労働時間
第1位救急科54.0時間
第2位脳神経外科53.3時間
第3位外科52.5時間
第4位小児科52.0時間
第5位産科・婦人科49.4時間
第5位呼吸器科・消化器科・循環器科49.4時間
第6位整形外科46.8時間
第7位放射線科46.1時間
第8位麻酔科45.8時間
第9位眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科44.3時間
平均労働時間の記載をお願いします。

参照:労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」p.48より一部抜粋

年次有給休暇の取得日数は多い?

続いては、有給休暇の取得日数7日以上のランキングで見比べます。有給休暇取得日数が7日以上の循環器内科は、全体の20.9%という結果。10位以内にランクインしていないことから、循環器内科の有休休暇取得日数はかなり少ないといえるでしょう。

【年次有給休暇取得日数ランキング】(年次有給休暇取得日数7日以上との回答ランキング)

順位診療科有給7日以上の割合
第1位産科・婦人科35.40%
第1位精神科35.40%
第2位麻酔科33.40%
第3位放射線科29.90%
第4位眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科28.80%
第5位小児科26.40%
第6位内科26.10%
第7位整形外科24.80%
第8位外科23.90%
第9位脳神経外科22.70%
第10位救急科22.20%
第11位呼吸器科・消化器科・循環器科20.90%

参照:労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」p.55より一部抜粋

循環器内科の医師は疲労感を感じている?

ここまでは、実際の時間数や休暇取得日数をもとに比較してきましたが、最後に、医師本人が感じている疲労感をもとにした比較をみてみましょう。医師本人が疲労感を感じているランキングでみると、循環器内科は第4位。内科医全体の64.4%が疲労感を感じているという結果です。

勤務医が疲労感を感じているランキング

順位診療科疲労感を感じている割合
第1位救急科72.30%
第2位外科66.30%
第2位小児科66.30%
第3位呼吸器科・消化器科・循環器科64.40%
第4位産科・婦人科62.60%
第5位整形外科62.30%
第6位眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科58.80%
第7位麻酔科58.20%
第8位脳神経外科57.70%
第9位内科56.80%
第10位放射線科56.10%

忙しくて気を抜けない分、やりがいも大きな仕事

心臓病患者などは深夜や早朝に発作を起こすことが多いため、その時間帯に搬送が集中しがちなことからも、夜勤も忙しい傾向にある循環器内科。そのぶん、やりがいを感じられることは間違いないので、自らの健康管理もしっかりおこないながら、患者やその家族の役に立っていきたいですね。

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