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初診カルテ作成にかかる時間を削減。AI問診ツール『今日の問診票』

初診カルテ作成にかかる時間を削減。AI問診ツール『今日の問診票』

初診カルテ作成にかかる時間を削減。AI問診ツール『今日の問診票』

コロナ禍を契機として、医療の現場ではIT技術を活用したツールの導入が進んでいます。「Web問診システム」もその一つです。スマホなどを使って任意の場所で問診を行うことができるため、患者さんが待合室にいる時間を減らせますし、スタッフの時間軽減にもつながります。

現在では多くのWeb問診ツールが登場していますが、今回は多くの採用医療機関から高い評価を得ているAI問診ツール『今日(こんにち)の問診票』をご紹介します。サービス提供元である『株式会社プレシジョン』に取材しました。

『今日の問診票』の特徴とは

『株式会社プレシジョン』の佐藤寿彦代表取締役社長にお話を伺いました。

――電子的な問診票とはどのようなものでしょうか。

古くからある紙の問診票を電子化して、患者さんがスマホなどで答えられるようにしたものです。まず問診票は、もともと、医師と患者の音声のコミュニケーションである「問診」を補助するものとして、利用されています。

「音声のコミュニケーション」は、実際に会ってコミュニケーションをしますので情報量は多いです。一方、その分お互いの時間が取られます。そして、現代は、実際に会わなくてもコミュニケーションするために電子的な通信手段、例えばメール、チャットなどがあります。

その亜型として電子問診票があります。

例えば、実際に診察室で話をする場合10分話をすると、お互いの時間が10分失われてしまいます。電子問診票で先に患者さんに入力いただくと、患者さんが入力に5分かかり、医師がその内容の確認するのに2分ほど時間がかかります。

電子問診票には主に2つあります。

①固定文を表示してそれに答えてもらうもの

②自動で次の質問を生成するもの

です。②をAI問診票といいます。②でも「カルテの下書きに使える」という機能を持っていることが大事になります。

これがあると、医師やスタッフが問診内容を医事用語に変換してカルテに転記する時間が軽減できます。弊社の『今日の問診票』はこの機能を持っています。

また、この電子的なコミュニケーションを次のステップに進めることが重要です。つまり、患者さんの回答をどのように解釈し、診療に役立てるのかという部分です。この機能を「AI診療支援」といって、『今日の問診票』はこれを行える国内で唯一のサービスです。

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――なるほど。ただ問診を行うだけではなく、医師の診療にどのように役立つかが重要なのですね。

『今日の問診票』では、問診が完了すると「疾患の候補一覧」「検査例」「処方例」などを「こういうことをお忘れなく」といったかたちで提示することができます。

『今日の問診票』の開発背景と狙い

――AI問診が急速に普及してきていますが、この背景をどのように捉えればいいでしょうか。

背景には2つあると思います。

①働き方改革

②デジタルトランスフォーメーション

です。厚生労働省も推進している「医師の働き方改革」が一つの背景です。医師の業務を効率化していかなければならないという考え方ですね。そのために役立つツールを導入しようという流れがあります。

最近よく「DX」といわれますが、2つ目はデジタルトランスフォーメーションです。スマホが普及して、自分で入力するのが普通になってきました。例えば、セルフレジなどもそうですね。患者さん側でのデジタルリテラシーが上がってきたことも普及の背景になっているでしょう。

――『今日の問診票』の制作に至った背景を教えてください。

これは古い話なのですが、私は出版社に勤務して医学の電子教科書を作る仕事に携わっていました。その時は1,300人ほどの先生方とご一緒する業務で……研修医なら知らない人はいないという教科書にまでなったのですが、これがなかなか検索してもらえない。

――なぜなのでしょうか?

現場の先生方はお忙しいのです。実際、ネット環境も悪いし、検索する時間もないですし、検索単語をピックアップして入力する時間も惜しいわけです。

――面倒くさいというのもあるかもしれませんね。

なら検索タームを患者さんに入れてもらって、そこから自動で検索してページを表示するという仕組みを作ったらどうか、と考えました。そうすれば業務フローの中に入れられます。それで開発に至りました。この仕組みについては特許も取得していますので他社には実現できません。

――なるほど。確かに問診票は検索用語を生成するのに最適なものですね。

気を付けなければならないのは、医療の質を向上させるためには、適切な検索用語を生成し、その上で「鑑別疾患」などを表示することです。これが行えないと、誤った診断を拡散することになってしまいます。そうならないように『今日の問診票』では、日本を代表する先生方約2,000名にご協力をいただいた医療情報データベース(後述)を持っています。日本を代表する先生方がどのように鑑別されているのかを丁寧にスクリプト化して現場の医師に提示することが重要で、『今日の問診票』はそれを実現しています。

――開発に苦労した点はありますか。

実は、多くの先生方のご協力を得ながらモノを作るというのは、なかなか難しいのです。しかし、医療をどのように良くするのかを考え、実現するためには真っ当に正しく努力しなければならないと思っています。

現場の医師にとって本当に役立つAI診療支援となるために、約2,000名もの日本を代表する著名な先生方のご協力を得て、医学情報データベースを作ることから始めました。

データベースを作るのに時間がかかったため、他社サービスと比べてリリースは遅くなりました。しかし、日本の医療を支える責任があるという考えの下に作っていますので、より良いものができたと自負しております。実際医師に向けたアンケートでは、AIは診療の第一人者と作ったほうがいいと94%回答をいただいており、頑張ったかいがあったと思っています。当たり前といえば当たり前の話なのですが、これをきちんとしないで、楽な道に行ってしまう人が多いです。

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『今日の問診票』の機能

『今日の問診票』は、「AI問診」を行え、「カルテの下書き」機能を備え、著名医師による「医学教科書」を参照可能――という強力な問診ツールです。

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基本的にクラウド型のサービス※ですので、クリニックにインターネット環境、パソコンがあれば使用できます。クリニックで設定した問診票を患者さんに回答してもらいますが、患者さんはスマホやタブレットを用いて、自宅でも来院してからでも回答可能です。

回答済みの問診票はいったんクラウドサーバー上にあるシステムで、カルテの下書きとして使用できるように医事用語を用いた文章に変換してから医師にプッシュされます。

医師はそれを確認してから電子カルテ上にコピー&ペーストを行えばよいので、これまで紙の問診票で必要とされていた転記作業は不要です。

また、医師が問診票を見る際には、想定される疾患、必要となる検査の例、処方例、注意すべきことといった診療の参考になるデータが表示されます。問診結果から、「医学教科書」を自動で検索して行う仕組みです。

『今日の問診票』が参照する「医学教科書」は医学情報データベース「Current Decision Support(CDS)」と呼ばれるもの。この「CDS」は著名医師2,000名の協力の下に作成、更新されており、3,000疾患、700病状の所見、全処方薬情報を網羅しています。CDSは現存する国内最大級の「次世代診療マニュアル」です。

『今日の問診票』では、このCDSを用いることで、問診結果から考えられる鑑別疾患、処方例などを「確度高く」提示することを可能としています。

※『今日の問診票』はクリニック向けには基本クラウド型で提供しているサービスですが、外部ネットに接続ができない規模の大きい病院などの場合にはオンプレミス型のサービスも提供可能です。

患者さんの実際の問診画面は以下を参照してください。この問診内容はカスタマイズ可能です。

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↑患者さんはこのような質問に答えていきます。

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↑スマホでもタブレットでも回答可能です。

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↑問診の内容はカスタマイズ可能です。

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↑このようにシェーマを使っての質問・回答も行えます。

患者さんがこのように問診に答えていくと、電子問診票の回答から検索単語が自動で生成され、電子教科書が自動で検索されて医師に参考データが提示されます。

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↑問診結果はこのように医師側で見られます。医事用語に変換されたカルテの下書きが自動で出来上がっています。疾患の候補や処方例などの参考情報が表示されます。これをコピー&ペーストしてカルテに転記可能です。また、電子カルテ側にBluetooth(R)を用いてデータを飛ばすことも可能です。

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↑OCR機能を用いて「おくすり手帳」や「紹介状」のデータを参照することが可能です。

まとめになりますが、『今日の問診票』は以下の特徴を備えています。

  • 1.インテリジェントなAI問診システム
  • 2.診療の質を確実に向上させる参考データを提示
  • 3.2,000名の著名医師による電子教科書が付く
  • 4.イントラネット内でも使用できる
  • 5.問診のカスタマイズが可能
  • 6.より多くの診療科に対応している
  • 『今日の問診票』の導入準備

    クリニック側の準備としては、インターネット接続環境とパソコンがあればOKです。3省2ガイドラインに準拠したクラウドサーバーを使用し、セキュリティー対策については万全を期しています。また、オンプレミスで使用したいという大きな病院の場合には、イントラネットでも使用できるバージョンを導入可能です。

    『今日の問診票』導入にかかる時間

    『今日の問診票』の導入は最短1週間程度で可能です。また、導入に際しては通常2回のミーティングを行います。1回目は医師・クリニック院長への説明、2回目はスタッフの皆さんへの説明です。

    『今日の問診票』の導入費用

    『今日の問診票』の導入費用は以下になります。

    初期費用:10万円[税別]

    月額費用:1万5,000円[税別]

    『今日の問診票』の電子カルテとの連携

    電子カルテへの転記作業はコピー&ペーストするだけで済みます。そのため、どのような電子カルテとの連携も可能です。Bluetooth(R)を使ってデータを飛ばすこともできます。また、オンプレミス型の電子カルテを使用している場合でも、電子カルテ業者に要相談ですが、連携は可能です。

    『今日の問診票』のサポート体制

    『今日の問診票』では電話サポート、メールサポートを行っています。

    電話サポート:月~土08:30~17:00(祝日を除く)

    メールサポート:24時間365日(返信は適時)

    『今日の問診票』の評価

    『今日の問診票』を導入したクリニックからの評判は上々です。

    工数の削減に役立った

    『株式会社プレシジョン』によれば「カルテ作成が早くなった」、「待合の時間が短縮された」など、工数の削減に役立ったとの声が多く寄せられているとのこと。中には「1時間早く家に帰れるようになった」というクリニック院長もいらっしゃるそうです。

    17年間の苦しみが1週間で治癒

    17年間「舌が痛い」というので外来に通っていた患者さんがいらっしゃいました。『今日の問診票』に表示される「このような疾患もお忘れなく」という例に表示された「梅毒」の検査を念のために行ったところ、陽性でした。1週間の治療で17年間苦しんだ患者さんは解放され、大変に感謝されたそうです。AI診療支援による医療エラー軽減の好例といえます。

    佐藤代表取締役に伺ったところ、「著名な医師の先生方2,000名の『医力』を診療に役立てることのできる最も優れたサービスを作っているつもりです。日本の医療に貢献したいと思っておりますので、ぜひよろしくお願いいたします」とのことでした。

    まとめ

    『今日の問診票』は、強力で非常に信頼のおける医療情報データベースをバックに持つAI診療支援ツールです。信頼のおけるという点は重要で、多くの著名医師と共に医学の教科書を作ってきたという佐藤代表取締役の経験がこのツールにも十分に生かされています。このデータベースがあることが、『今日の問診票』を他のWeb問診サービスと一線を画すものとしているといえるでしょう。クリニック院長は『今日の問診票』の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

    取材協力:『株式会社プレシジョン』

    『今日の問診票』公式サイト

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