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クリニック院長の医療系Youtube「Wevery!チャンネル」に迫る

クリニック院長の医療系Youtube「Wevery!チャンネル」に迫る

クリニック院長の医療系Youtube「Wevery!チャンネル」に迫る

クリニック院長の皆さんは、YouTubeの動画を見ますか? 医師・クリニック院長自身がYouTuberとなって情報発信を行っていることもありますが、医療系のYouTuberは意外と少なく、有益な動画を見つけるのは意外と骨が折れるかもしれません。

しかし、『メディキャスト株式会社』の河村伸哉さんの「Wevery!チャンネル」は、どの動画も医師・クリニック院長に役立つ内容でおすすめです。

例えば、2020年12月11日にはオンライン資格確認の顔認証カードリーダーを1カ所に勢揃いさせて機種ごとのレビューを行った動画を配信されました。クリニックに導入することを考えている医師・クリニック院長にとっては非常に参考になる動画でした。玉石混交のYouTubeの動画の中でも、河村さんの動画は玉に当たるといえます。

医師・クリニック院長にとって有益な情報を発信し続けている河村伸哉さんにお話を伺いました。

プロモーションの一環で始めて

――YouTubeで情報発信を始めた動機は何でしたか?

河村さん 弊社『Wevery!』では医療機関に向けたホームページ作成サービスを行っているのですが、プロモーションの一環で2年ほど前に動画配信を始めました。リーチを獲得するといいますか、サービスの知名度を上げるという位置付けです。ですので、今は動画には広告を一切入れていません。

まずは私どもの知っているお役立ち情報をお伝えし、弊社のことを知っていただくことを目的としてスタートしています。

――医師・クリニック院長にとって即戦力になるような動画が多いですが、テーマはどのように選んでいますか?

河村さん 最初はクリニックのホームページを制作する上で必要な情報をお伝えするというテーマで始めました。というのは、業者の中には、間違った情報を広めてしまっているところもありまして、それで高額な報酬を支払っているケースもあります。正しい情報や適正価格をお伝えするのも私たちの役目なのかな、と考えています。

例えば、先生方から「こういう営業がきたけど正しい情報?」という質問を頂戴するのですが、中には「それは間違っている」というものがあったりします。このようなことは知っておかれた方がいいですよという情報は、動画でお伝えするようにしています。

また、動画配信を行っていると、先生方からのご質問の中には、私ではご返答できない場合があります。その場合は、いろいろな専門家からご意見をいただき、動画にしています。YouTubeを始めて私だけでない正しい知識を多くの方にお伝えできるのもメリットに感じています。

――オンライン資格確認に使用する「顔認証付きカードリーダー」の各機種を集めてレビューを行った動画がありましたが、あれは医師・クリニック院長にとって非常に役立つものでしたね。

↑オンライン資格確認顔認証端末の比較動画。約7万回再生されています。

河村さん あの動画の苦労話になりますが、カードリーダーを一カ所に集めるのが大変でした。そもそもデモ機が少なく、各社さんのデモ機のスケジュールを合わせるのが大変でした。一方で、メーカーの皆さんもプロモーションをする時間と場所があまりないとのことで、ご協力をいただき、なんとか昨年末に動画にすることができました。

試行錯誤しながら続けている

――視聴している医師の方からのレスポンスはいかがですか?

河村さん まだチャンネル登録者数が5,800人ほどなので、いわゆるYouTuberとしてはまだまだだと思いますが、今医師が知りたいIT系の耳寄りな情報を知ることができたということで喜んでいただいているのは、私にとってもうれしい限りです。

YouTubeを見たドクターが、商談で初めて顔合わせをする際に、「あ、本物だ!」と喜んでいただけたりします。その後の商談も、動画で予め私たちの考え方を見てご理解いただいているので、大変スムーズに行えていますし、動画の効果を実感できています。これは先生方も臨床の現場の動画活用として応用できると思います。

――医師・クリニック院長は意外と横のつながりが希薄で、忙しいためか情報交換も難しいところもあるようですので、河村さんの動画チャンネルは良い情報源になるのではないでしょうか。

河村さん そう言っていただけるのはうれしいのですが、いまだに何が視聴数が伸びるのかよく分からないところがあります。最近でいうと、オンライン資格確認、コロナ禍のときにどのような診療をすればいいのかなどは視聴数が伸びたのですが。

――反響もさまざまなのですね。

河村さん 感染症の指導医であられる『グローバルヘルスケアクリニック』の水野泰孝先生と一緒に出ている動画があるのですが、水野先生はコロナ禍をきっかけに、専門性を生かされ、テレビなどのメディアにも出られています。

当該医院のホームページは、弊社で作ったのですが、コロナが流行し始めた時に「『取材窓口』を作ったらいかがでしょう」「Googleからの窓口も作りましょう」という提案を差し上げました。

そうすると、マスコミなどの取材も多く入り、社会に感染症の正しい知識を広げるためのお手伝いができたかなと感じます。おこがましいかもしれませんが、ウェブプロモーションの力を感じる出来事でした。

先ほどのテーマ選びでいえば全部自分で考えていますが、今も試行錯誤しながら続けているという感じです。

――特別にスタッフを作ってということはないのですか?

河村さん テロップを入れる作業だけ、外部の編集者に手伝ってもらってますが、撮影や企画なども含めて、基本ひとりで全部行っています。

――動画で工夫している点はありますか?

河村さん テンションを少し上げて話すようにしています。動画だと少しオーバーにやってちょうどいいくらいなのですが、たまに打ち合わせの際などに「河村さん今日は元気ないですね」と、動画のテンションのままの人と思われているようで(笑)。動画のキャラクターは普段の1.5倍位の元気の良いキャラクターになってますね。

――『クリニック開業ナビ』は、これから開業するという医師の皆さんが読者なのですが、アピールしたい点などありますか?

河村さん 動画をホームページに入れたいという先生方が増えているという実感がありますし、実際にYouTubeチャンネルを持たれている先生もいらっしゃいます。

正直チャンネルを持ってそこから集患というのは難易度が高いのですが、患者さんに向けて、動画であいさつをしたり、繰り返しお話しするような内容を動画にとって患者さんに予め見ていただいて業務の効率化を図るなど、ネット動画がさまざまな世代に当たり前に見られる時代に便乗して、動画を活用していくことは非常に有効に感じます。スマホで動画が気軽に撮れる時代でもありますので、ぜひこの機会に動画の活用にチャレンジしていただきたいです。

――ありがとうございました。

というわけで、とても役立つ情報を動画配信している河村さんですが、基本的に全部ひとりで作っているとのこと。医師・クリニック院長の皆さんはぜひご注目ください。クリニックに役立つ動画がたくさんあります!

「Wevery!チャンネル 河村伸哉」

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