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診察券はクリニックの顔! 患者さんから好評を得られる診察券を作るには?

診察券はクリニックの顔! 患者さんから好評を得られる診察券を作るには?

診察券はクリニックの顔!-患者さんから好評を得られる診察券を作るには?

「クリニックの顔」ともいえる診察券は、患者さんが目にする機会も多いため、できれば好印象を与えられるようなデザインにしたいですね。では、どのような点に注意すれば、より良い診察券にできるのでしょうか? 診察券のデザイン、印刷サービス「デザイナーズ診察券」を展開している、『デザインウルフ』のながしま明代表に伺いました。

大事なのはポジショニングと整合性

――患者さんから好評を得られる診察券を作るには、どんな点に注意すればいいのでしょうか?

ながしま代表 まずは「診察券だけで考えない」ことです。例えば、どんなにきれいなデザインで、どんなにきれいな色使いであっても、そのクリニックにそぐわない診察券であれば意味はありません。クリニック全体で考える必要があります。

――診察券以外のことも踏まえて考えるということですか?

ながしま代表 いわゆる「ブランディング」を踏まえて診察券を作ることをお勧めしています。ブランディングにおいては、まずはポジショニングが重要です。ポジショニングというのは、どんなクリニックを目指すのかという考えです。例えば、最新機器と治療法を用いた最先端の医療を目指す、近隣の住民に愛されるような親しみのあるクリニックにしたいなどです。

また、整合性も大事な要素です。ロゴや看板、建物の色など、外に出るデザインに整合性があるかは非常に重要で、例えば、看板が赤色で診察券が黄色であるなど、イメージがバラバラな場合は、見る人が「あれ?」っと思ってしまいます。

――見る人に「違和感」を覚えさせないようにすることが大事なのですね。

ながしま代表 そうですね。ほかにも、クリニックの名前やクリニックの中のデザインなどもトータルで考えるべきです。ただ、整合性を考えていないクリニックは非常に多いですね。クリニックに限らず、整合性を無視しているお店を多く見かけます。

――小児科なのに診察券は黒がベースのクールなデザインなのは確かに「おや?」と思いますね。

ながしま代表 自分でデザインを考える場合、デザイン事務所にお願いする場合、診察券のデザイン例から選ぶ場合と複数のパターンはありますが、いずれにしても「トータル」の目線で考えて選ぶことが重要です。

言葉とデザインのズレに注意

――診察券を作る上で、ほかに注意すべき点を教えてください。

ながしま代表 先ほど「整合性」の話をしましたが、「言葉」と「デザイン」にも気を配ってほしいです。まずは「名称」が違っていてはいけません。例えば、建物に表示されている名称とwebで用いている名称、診察券でデザインされている名称が微妙に違うという例もあり得ます。「名称をそろえる」ことをまず考えましょう。

――それも「違和感」につながることですね。

ながしま代表 「違和感がある」「おかしい」と思わせるのは、利用者に対して「不親切」です。診察券でクリニック名が赤色で印字されているとして、久しぶりに再度クリニックを訪れるとき、多くの人は診察券にデザインされた赤色の文字を頼りにクリニックを探すでしょう。しかし、もし看板が緑色だったら、探しにくいですよね。こうしたちょっとしたことがクリニックの印象を左右します。

――「森の中クリニック」という名前なのに、診察券が真っ赤な場合も、なんだか気持ち悪さを感じます。

ながしま代表 そういうことです。デザインは「違和感」を与えてしまってはだめです。美しさやデザイン性よりも、まずは診察券を手にする患者さんのことを考えるようにしてほしいです。その上で、クリニックのテーマカラーに基づいた診察券を選ぶと、おのずとデザインも絞られてくると思います。

診察券を選ぶ際は「情報量」に注意

――テーマカラーが決まった次の段階では、どんな点に気を付けるといいでしょうか?

ながしま代表 診察券という小さなスペースに、患者さんの名前、クリニックの名称(ロゴ)、住所・電話番号、受付時間、予約表などの情報を載せます。そのため、どこにどの情報を掲載するかが重要です。基本的に診察券は、以下のようなレイアウトが一般的です。

  • 表面はクリニックの名称のみ、裏面に予約表や電話番号、受付時間などのデータ
  • 表面に電話番号、受付時間などのデータ、裏面に予約表

ながしま代表 予約が必要ない場合は予約表がいらないため、券面のデザインがすっきりします。しかし、そうでない場合は予約表で大部分のスペースを取るため、その他の要素をどのように掲載するか考えないといけません。情報量が多すぎると読みにくいですし、文字も小さくなるので患者さんのためにもなりません。

――スマートな診察券を作るこつはありますか?

ながしま代表 最も大きくスペースを取る予約表をどうするかを最初に考えることです。つまり、予約表を掲載することが多い「裏面」のデザインをまず考えましょう。そうすることで、診察券の内容が整理でき、デザインも決めやすくなります。

ブランディングや整合性を考えてトータルで考えよう

――診察券を作るプロセスを教えてください。

ながしま代表 自分でデザインを考える、デザインや印刷会社にオリジナルのデザインを作ってもらう、すでにあるパターンの中から選ぶというのが一般的です。弊社の「デザイナーズ診察券」の場合は、デザイナーがデザインした診察券を豊富に取り揃えているため、クリニックの印象にピッタリなデザインが見つかると思います。まずは、デザインを選んで注文します。注文内容をもとにデザイナーが診察券をレイアウトし、内容確認のEメールが届きます。必要に応じて数回確認をし、デザインが確定したら診察券を印刷をスタートします。

――診察券の素材もいろいろあるのですね。

ながしま代表 弊社の場合、一般的なプラスチックカードのほか、ポリエステル素材のペットカード、紙製のペーパーカード、(削除:プラスチック)表面に金銀の特殊加工を施したVIPカードの4種類をご用意しています。価格は紙製が最も安価で、500枚で2万7,500円(税込)。一般的なプラスチックカード(0.3mm)は500枚で5万3,900円(税込)です。料金には、デザインとアレンジも含まれているので安心です。

――手元に届くまでどのくらいの時間を要しますか?

ながしま代表 デザインを確認していただいてからお手元に届くまでは、ペットカード が約1週間後、ペーパーカードが約10日後、ペットカードが約1週間後となっています。

――既存のデザインに手を加えたり、オーダーで作ってもらうこともできるのですか?

ながしま代表 デザイン例の色を変えたり、ロゴを配置したりといった「アレンジ」が可能です。ほかにも、文字情報の追加・変更、QRコードの追加といったアレンジも追加料金なしでデザイナーが対応します。また、手描きのスケッチを送ってもらって、その内容に沿ってデザイナーがバランスを取ってデザインを仕上げる、ロゴだけをいただいてあとはお任せといった「オーダーデザイン」も、追加料金なしで行います。

――もし診察券のデザインに迷っているのなら、自分で考えるよりも、プロに頼ったほうがいいかもしれませんね。

ながしま代表 そうですね。ブランディングや整合性を考えてトータルでもご相談に乗りますので、ぜひ頼っていただければと思います。

――ありがとうございました。

どうしても「きれいな色にしたい」「格好いいデザインに」と考えてしまいますが、それでは使い勝手の悪い診察券になりかねません。患者さんに好印象を与えるためには、「違和感のない診察券」にすることが大事とのことでした。これから開業する皆さんは、ながしま代表のアドバイスを参考に、診察券を作ってみてはいかがでしょうか?

取材協力:デザイナーズ診察券

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