病院に自動精算機を導入するデメリットは?
病院に自動精算機を導入するメリットはたくさんあります。たとえば、お釣りの渡し間違いを防げること。また、人と人との接触を減らせることから、感染対策にもなると言われています。さらに、レセコンや電子カルテと連動させれば、業務の効率化も図れます。では、反対に自動精算機を導入するデメリットはあるのでしょうか? 早速みていきましょう。
自動精算機導入のデメリット1:初期投資およびランニングコストが大きい
まず考えられるデメリットは、導入に大きめの費用がかかるということです。しかも、自動精算機の対応年数は約5年といわれているので、1度導入したらずっと使えるというわけでもありませんし、保守費用もかかります。初期費用の価格は機器によっても異なりますが、たとえば初期費用が300万円、月額5万円の保守費用が必要だとすると、月換算の価格は以下になります。
300+(5万円×60カ月)=600万円
600万円÷60カ月=10万円
この費用を安いと感じるか高いと感じるかによっても、導入の実現度が変わってくるかもしれません。また、機器の価格の相場は300万円から400万円程度 と考えていいでしょう。
自動精算機導入のデメリット2:場所をとる
自動精算機には床置き型もカウンター型もあります。クリニックがさほど広くなければ、カウンター型を選べば床の空きスペースは変わりませんが、そのぶん、カウンターの上が狭くなります。
自動精算機導入のデメリット3:中にお金をプールするのが手間
「クリニックが狭い分、場所をとりたくないからカウンター型を選べばいい」と考えるかもしれませんが、コンパクトなカウンター型を選ぶと、それはそれでデメリットが出てきます。どんなデメリットかというと、お釣りとなるお金をたくさん入れておくことができないのです。そのため、たびたびプールしなくてはならなくなる可能性もあります。
自動精算機導入のデメリット4:慣れるまでは手間に感じる場合もある
自動精算機を主に使うのは受付のスタッフになりますが、最新の機器を扱うことに対して苦手意識があるスタッフの場合、使い慣れるまでにストレスを感じることがあるかもしれません。
自動精算機導入のデメリット5:5,000円札が使えない機器がある
自動精算機の機器によっては、5,000円札を使うことができません。5,000円札しか持っていない患者は、受付で両替する必要が出てくるので、お釣りの用意が必要になります。
自動精算機導入のデメリット6:連携の接続費用がかかる場合がある
自動精算機のなかには、電子カルテ、レセコンと接続できるものもありますが、接続費用がかかる場合があるので注意が必要です。
自動精算機導入のデメリット7:バーコード連携の場合、細かなデータが取得できない
バーコード連携タイプの自動精算機であれば、入出金データは取得できるものの、「どのスタッフが、いつ、いくら請求したか」「いくらお釣りが返金されたか」「どんな手段で決済されたか」「自費であったか保険証利用であったか」「どんな科目で受診したのか」などの細かなデータは取得できません。
自動精算機導入にはメリットもたくさんある
自動精算機導入のデメリットばかりを知ると、導入を見送りたくなるかもしれません。しかし、自動精算機導入にはメリットもたくさんあります。メリット、デメリットの双方を比較してみたら、デメリットがさほど気にならないくらいメリットが大きいと思えることもあるので、納得いくまで考えてみてくださいね。