クリニック開業時のホームページや広告制作はどこに頼めばいい?
クリニック開業時には、開業したことをひとりでも多くの人に知ってもらうために宣伝することが大切です。しかし、闇雲に広告を出しても高い集客効果は期待できません。まずは広告の内容を精査することが大事ですし、さらには自院が提供する医療を必要としている人にしっかりと届く方法も考えなければ、出稿にかけるお金が無駄になってしまいます。いちはやく理想の患者数を確保するためにも、広告の制作や媒体選びはプロに頼むのが一番。そこで今回は、クリニック開業時にも利用したい広告会社および広告会社を選ぶ際のポイントについてお伝えしていきます。
広告代理店選びのポイント
まずは、広告代理店選びにおけるポイントをみていきましょう。
医療系に強いか、実績があるか。医療広告ガイドラインなどを熟知しているか
評判が高くても、医療系の広告に関して実績がない広告代理店は選ばないのが無難です。制作者が、医療機器などのプロモーションコード、薬機法、医療広告ガイドライン、景品表示法などの法令を熟知していなければ、関連法規に抵触する広告になってしまう可能性があるためです。薬機法や医療広告ガイドラインなどを熟知しているかの判断基準のひとつに「YMAAマーク」があります。これは「薬機法・医療法適法広告取扱 個人認証規格」のこと。薬機法および医療広告ガイドラインの知識を習得している広告取扱担当者に付与されます。また、景品表示法・特定商取引の知識を習得している広告取扱担当者に付与される「KTAAマーク」もあります。
明確な数値目標やPDCAを提示してくれるか
高い広告費を払って結果が出なければ損でしかありません。事前にしっかりと数値目標を出してその達成に向けて取り組み、「A/Bテスト」を繰り返すことで目標数字に近づけていってくれる広告代理店が理想的です。目標値を100%実現することは難しいですが、PDCAをしっかり回してくれる広告代理店であれば安心できるでしょう。
修正回数や途中解約の可否などの条件
用意してもらった広告の出来が気に入らず、修正依頼となった際、そのたびに追加料金が発生するとなると結果的に割が合わなくなるでしょう。また、結果が出ずに解約したい場合に違約金が発生すると金銭的に痛手を負ってしまいます。そのため、修正回数や途中解約の可否については事前にしっかり確認しておくことが大切です。
マメにやりとりをおこなってくれているか、信頼できる会社であるか
運用状況の報告をマメにおこなってくれるなど、信頼に足る会社であることはなによりも大事です。報連相がしっかりできていない会社であれば、要らぬストレスが溜まっていく一方となり得ます。
なぜプロに頼んだほうがいいの? 自院でもできる?
開業したばかりで運転資金も心もとないとなると、広告費用は惜しんで当然です。なかには、「なるべく自分たちで宣伝したい」と考えるクリニックもあるでしょう。その場合は、まずはできることを自分たちでやってみるのも選択肢のひとつです。Googleマイビジネスへの登録はもちろん、媒体に出稿する広告に関しても、自信がある場合はトライしてみるのもいいでしょう。その場合、競合や理想のクリニックの広告を参考にしながら、出稿先にも相談するのがおすすめです。
また、ホームページの用意は広告・宣伝活動の基本中の基本。クリニック向けのテンプレートが用意されているホームページ作成サービスなどを利用すれば、web制作の知識がなくてもスムーズにホームページを作ることができます。
ただし、宣伝活動にしてもホームページ制作にしても一朝一夕でできるものではないので、時間がない場合や、SEOやMEOについてほとんど知識がない場合は、プロに頼むことをおすすめします。「せめて自分たちで更新くらいはやりたい」という思いがあるなら、その希望を制作会社に伝えて、どこまでの範囲をお任せするかを一緒に考えるという手もあります。
広告やホームページ制作についてまずはざっくり知識を習得したいという方は、ぜひ下記の動画をご参照ください。いずれの動画も15分~1時間程度で貴重なセミナーなどがそのまま収録されているので、ランチタイムや休憩時間に1日1動画を観て開業準備を進めていくのもいいですね。
【WEB集患・増患施策】かかりつけクリニックに選ばれるまでの5ステップ
経営学を学んでいないドクターのためのクリニック集患のポイント
すべて鑑賞すれば、広告会社との商談もスムーズにいくはずです。
クリニックの広告を得意とする制作会社22選
続いては、クリニックの広告を得意とする制作会社を紹介していきます。
メディカルクオール株式会社
700店舗を超える調剤薬局を展開している『クォールグループ』に所属する制作会社です。そのため、調剤事業に精通しているのはもちろん、医療動向や各種調査データも把握したうえでプロモーションを展開してくれます。執筆および構成を担当するのは、ガイドラインやレギュレーションを熟知したメディカルライター。論文の精査やプロモーションコード・作成要領に基づく校閲なども安心して任せられます。
株式会社メディカ・アド
医療系総合広告代理店として長年の実績がある広告代理店。企画から制作まで一気通貫で請け負ってもらえます。効果的なプロモーションのために幅広い広告を用意しているうえ、納品後には継続的にサポートしてくれるため安心です。
USEN Healthcare(USENヘルスケア)
最短2週間程度でスマホ・PC対応のホームページを制作してもらえます。制作コスト、継続コストともに業界最高クラスの低価格。操作マニュアルを使えば簡単に更新できます。
ブランディングテクノロジー株式会社
医療専門のwebコンサルタントがクリニックの課題をヒアリングしたうえで、集患拡大やチームビルディングのための策を練ってくれます。
Medic Art8(メディック アート エイト)
医療分野の情報を、誰にでもわかりやすいように伝えることを目指している会社です。YouTubeをはじめとするSNSを活用して患者に情報を発信することに関しても知識が豊富なので、幅広く提案してもらえます。
WEBMARKS(ウェブマークス)
「成果の出るサイト、成果のあがる運用」をモットーに、ホームページの制作から集患までをトータルでサポートしてくれます。
株式会社ピッコルーナ
女性スタッフが女性目線でホームページを制作してくれます。集患やイメージアップに強く、新規開業をしっかりサポートしてもらえます。
HS Works
SEO対策も万全のホームページ作りに定評があります。都内近郊であれば、ホームページ内で使用するクリニックの写真の撮影などにも対応してもらえます。
アクセルメディア
ホームページ制作に特化した会社です。サイト制作後の「サイト運営」にも重きを置いています。
株式会社デジタルトレンズ
クオリティの高い広告運用、報告、分析に定評があります。Facebook、Twitter、Instagram、LINE広告、Criteo、その他媒体への出稿も対応可能。動画広告やアフィリエイト広告の制作にも対応してもらえます。
レオリンク
集患が期待できるホームページ制作と納品後サポートが支持されています。ECサイトや集患メディアサイトの制作実績も。
K PROJECT
各クリニックが自分たちで更新できるよう、更新しやすさを重視したシステムを導入。オプションで、院内やドクターの写真撮影や動画撮影も依頼できます。
メディアプライムスタイル
WordPressを使ってハイクオリティなホームページを格安で制作。制作後はサポートチーム+各クリニック専属の担当者がサポートしてくれます。
845design(はしごデザイン)
ホームページ制作に加え、ロゴデザインやチラシ政策はもちろん、シールやバッチなどの記念品デザインを相談することもできます。
株式会社バンラボ
医療機関に特化した総合ネット集患支援をおこなっている制作会社です。経験豊富なプロのコンサルタントが、マーケティング面からクリニック経営を支援してくれます。
Kurumi
制作後の定期メンテナンスやアフターフォローに力を入れている制作会社です。アクセス解析標準設置、SEO・MEOなどの定期コンサルティングも実施。携わった企業の会社生存率は95%を超えています。
有限会社サウンドボード
SEO対策に強いホームページ制作のスペシャリストです。スマホやWordPressをはじめとした各種CMSにも対応しています。
株式会社コルボ
クリニックの魅力を効果的に伝えるホームページ制作を得意としている会社です。ヘルスケアや各種規制を熟知したメディカルライターが執筆を担当してくれます。印刷物や動画制作にも対応しています。
ミツワ広告株式会社 株式会社ミツワプランニング
ドクターの人となりはもちろん、専門、診療実績、クリニックで提供している治療・検査内容などをしっかり聞いたうえでアドバイスをおこない、予算内で無駄なくプロモーションを展開。ドクターの理念を形にすべく、クリニックのロゴマーク作成から携わってくれます。
株式会社協和企画
webを活用したプロモーションに力を入れている広告会社です。また、医療従事者および医療消費者に向けたノベルティグッズやプレミアムグッズの提案などもおこなってくれます。
株式会社インサイト・アイ
「インスタ事業部」では、webサイト制作はもちろん、患者向けのアプリ制作などもおこなっています。他にはないユニークな宣伝を検討したいときなどには問い合わせしてみてもいいかもしれません。
ADLIVE Communication(エードライブ コミュニケーション)
理念を体現するためのロゴ制作やホームページ制作を通して、クリニックのブランディングをおこなってくれます。書籍の編集やパンフレット制作においても定評がある会社なので、紙の印刷物を使ってプロモーションしたいときにもぴったりです。
広告会社選びに迷ったら相見積もりを出してもらおう
気になる広告会社が複数あって、どの会社にお願いしたらいいか決めかねる場合は、相見積もりを出してもらいましょう。どんなに理想的な制作物であっても、予算に合わなければ意味がありません。広告にお金をかけすぎて金銭的に余裕がなくなることがないよう、よく考えて選んでくださいね。