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取得しておくと有利になる医療事務資格

取得しておくと有利になる医療事務資格

クリニックを運営するには、医師や看護師といった医療に関わる人間だけでなく、患者さんの受付対応や会計処理を行う事務スタッフも必要不可欠です。事務スタッフは、一般的な事務経験者を雇うというクリニックもありますが、開業したばかりの場合はできれば医療事務資格を持つような、即戦力が欲しいですよね。では、医療事務資格はどのような種類があるのかご存じでしょうか?

医療事務資格は全て民間資格

医療事務資格は、その名のとおり医療現場の事務に関する資格。医療機関での受付業務や接客、また診療報酬請求についての知識や技術を身に付けることができます。医師や看護師といった医療に関する資格は国家資格ですが、医療事務資格は全て「民間資格」となっており、主な医療事務資格はいずれも民間団体による認定資格。そのため、医療事務に携わるからといって必ず取得しなければならないものではありません。

主な医療事務資格試験は?

医療事務資格試験はさまざまな団体が実施しています。まずは、「一般財団法人 日本医療教育財団」が実施している「医療事務技能審査試験」(メディカルクラーク)です。1974年から実施されている医療事務資格試験で、国内最大級の医療事務試験としても有名です。最もスタンダードな医療事務資格といっていいでしょう。

また、「株式会社技能認定振興協会」は複数の医療事務資格試験を実施していますが、その中で人気なのが「医療事務管理士」と「医科医療事務管理士」です。前者は基礎的な知識が学べる資格として人気があり、後者は1974年に始まった歴史の古い医療事務資格で、難度の高い試験として知られています。

「全国医療福祉教育協会」の「医療事務認定実務者」は、医療知識だけでなく接客やマナーなども学ぶことができる資格。比較的難度は低く、初心者向けの医療事務資格だといえます。

また、「医療事務管理士」のように難度の高い資格としては「公益財団法人 日本医療保険事務協会」の「診療報酬請求事務能力認定試験」が挙げられます。こちらは厚生労働省に認定されている資格で、合格率は3割ほどと難関です。

以下に、各資格の特徴をまとめてみました。

「医療事務技能審査試験」(メディカルクラーク)

主催団体一般財団法人 日本医療教育財団
受験資格なし
試験日程毎月(医科)
試験内容患者接遇、医療事務知識、診療報酬請求事務/診療報酬明細書点検
合格率79.5%(2019年度)
受験費用7,700円(税込)

「一般財団法人 日本医療教育財団」「医療事務技能審査試験」(メディカルクラーク)

「医療事務技能認定試験」

主催団体株式会社技能認定振興協会
受験資格なし
試験日程奇数月の第4土曜日翌日(日曜日)(年6回)
試験内容診療報酬明細書作成知識、法規、保険請求事務、医学一般
合格率約85%
受験費用5,000円(税込)

※インターネット試験では好きなタイミングで受験可能

「株式会社技能認定振興協会」「医療事務技能認定試験」

「医科医療事務管理士」

主催団体株式会社技能認定振興協会
受験資格なし
試験日程奇数月の第4土曜日(年6回)
試験内容法規、保険請求事務、医学一般、レセプト点検、レセプト作成
合格率約50%
受験費用7,500円(税込)

※インターネット試験では好きなタイミングで受験可能

「株式会社技能認定振興協会」「医科医療事務管理士」

「医療事務認定実務者」

主催団体全国医療福祉教育協会
受験資格なし
試験日程毎月1回(年12回) ※2020年は変則
試験内容接遇とマナー、医療機関における各種制度知識、医療事務業務・診療報酬請求に関する知識
合格率60~80%
受験費用5,000円(税込)※一般試験の場合

「全国医療福祉教育協会」「医療事務認定実務者」

「診療報酬請求事務能力認定試験」

主催団体公益財団法人 日本医療保険事務協会
受験資格なし
試験日程年2回(7月、12月)、日曜日または祝日
試験内容各種保険制度・医療制度の概要・基礎知識、診療報酬請求事務の実技など
合格率約30%
受験費用9,000円(税込)

「公益財団法人 日本医療保険事務協会」「医療事務管理士」

試験の合格率に差があるように、同じ医療事務資格であっても、合格に求められる知識やスキルは異なります。もちろん、資格取得難度が低いからといって、スムーズな業務が期待できないわけではありません。しかし、採用する側としては、どのような医療事務資格があり、その内容や難易度はどうなっているのかは覚えておくといいかもしれません。