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看護師が求める理想の控室とは

看護師が求める理想の控室とは

看護師が求める理想の控室とは

看護師は業務中忙しく、一息つく暇もありません。お昼休憩や夜勤中の仮眠時間などは限られた癒やしの時間です。休憩中に英気を養い、次の戦いに挑むのです。仕事の効率や集中力を保つためにも、控室の設備は超重要。今回は、看護師が求める理想の控室の特徴を紹介します。記事を参考に理想的な控室を作り、看護師が長く安定して働ける職場を目指してほしいです。

看護師が求める理想の控室

1.キレイに掃除されている

まずは清潔感です。控室がキレイに掃除されていることは、基本的なことですがすごく重要。病院によって控室を掃除する担当者は異なりますが、一般的には用務員さんがおこないます。隅々まで丁寧に掃除してくださる用務員さんならうれしいですが、中には荒い掃除方法の方も。定期的に管理者がチェックするなど徹底されていると、安心して控室を利用することができます。

ちなみに、私が以前働いていた病院の控室はあまり掃除されていなかったので、ゴキブリが出ることは日常茶飯事でした。なぜか寝ていたスタッフの首元にムカデが落ちてきたこともありました。そういった環境では安心して休めないので、キレイで清潔な控室だとうれしいです。

2.ベッドがある

一般的な企業の控室と異なる部分ですが、看護師は夜勤休憩ではがっつり寝ることも多いのでベッドが必須です。横になって身体を休めるとかなり体力が回復しますので、マストで欲しいアイテムですね。ベッドのクオリティはピンからキリまでありますが、横になれれば十分です。清潔に使うためにも複数枚寝具が用意されていて、交換しながら使用できるとありがたいです。ちなみに、私が勤めていた病院の休憩室にはパイプ椅子しか無かったので、夜勤休憩中はパイプ椅子を繋げて横になっていました。今でも思い出すほど不安定な寝心地でした。

3.ソファとテーブルがある

ソファとテーブルも超大切。お昼には食事を取るため必須です。お昼休憩時は、スタッフが何人かまとめて控室を利用します。複数人座れるくらいの大きさのソファである必要があります。テーブルもみんなで仲良く使えるように大きめなものだと嬉しいですね。ちなみに、私が勤めていた病院の控室にあったテーブルはとても小さく、まとまって昼休憩に入ったときは、ダンボールの上で昼食を摂っている人もいました。先輩がダンボールを使っていると新人は気まずくて、いたたまれない気持ちになってしまうので、十分な大きさのテーブルとソファのご用意をお願いいたします。

4.空調設備が整っている

空調設備は本当に重要です。病院は規模が大きいと、山の中など僻地に建っていることもしばしば。立地は体感温度にも影響します。寒すぎたり暑すぎたりしないよう、適温で空調をかけてほしいものです。室温は体調に大きく影響を及ぼしますので、スタッフの健康管理のためにも力を入れていただきたい部分です。ちなみに、私が以前勤めていた病院は築年数がかなり建っていたからか控室の空調は壊れていました。夏は蒸し風呂のように熱く、虫がすごいので窓も開けられず。冬は凍えるように寒かったです。夜勤中でも休憩せず病棟に残る人が多いほど、控室は不人気でした。

5.備品がそろっている

絶対ほしい備品

控室の備品も充実しているに越したことありません。わがままは言いませんが、あったらいいのに、と思うものをランキング形式で紹介させていただきます。

1位. 冷蔵庫

冷蔵庫はほぼ必須アイテムといってもいいでしょう。冷蔵庫がなければお弁当を持ってくることができませんし、飲み物を冷やすこともできません。最悪、検体を保管する冷蔵庫に入れさせてもらうことになっちゃいます。そうなると業務にも支障がでますので、控室の冷蔵庫は必須です。

2位.電子レンジ

電子レンジも控室に絶対ほしいです。電子レンジはお弁当を温めるのに必要です。ちなみに、私が以前勤めていた病院の電子レンジは年式がかなり古く、温めるのに時間がかかりました。先輩から先に温めるのですが、かなりの時間がかかるので、まとまって休憩に入ったときには、先輩が食べ終わる頃に1年目の看護師が温め始められる、というような状況でした。かなり過酷な状況だったので、電子レンジの質はそれなりのものを用意していただけるようお祈りします。

3位.給湯機

給湯機もほしいですね。疲れたときにほっと一息ついたり、ちょっと休憩したりするのには温かいお茶がぴったりです。給湯機があればすぐに温かい飲み物を飲むことができますし、カップラーメンを作ることもできます。ちなみに、私が昔勤めていた病院には壊れかけの電子レンジとほんの少ししかお湯を作れない小さな給湯機しか無かったので、新人の頃は加温もお湯も必要ないものしか食べていませんでした。新人が肩身の狭い思いをしないためにも、備品のクオリティや個数にも着目していただければ幸いです。

4位.加湿器

加湿器もなかなか重要なアイテムです。病院は乾燥していることが多く、冬場は特に湿度が低くなります。乾燥しているとお肌がピリピリ傷んだり、喉が痛くなったりすることも。乾燥は健康状態にも悪影響を及ぼしますので、適度な湿度が保てるよう加湿器があるとうれしいです。看護師は女性が多いため、特に乾燥を気にします。加湿器が一台あるとかなりテンションがあがるので、ぜひ設置をご検討ください。ちなみに、私が以前働いていた病院にはもちろん加湿器はありませんでした。ですがどうしても加湿器がほしかった私たちは、加湿器を手に入れるべく看護研究に精を出しました。なぜなら、院内の看護研究で表彰されると賞金が出るからです。みんなで一生懸命取り組み、看護研究で入賞して、賞金で念願の加湿器を購入しました。努力して手に入れた加湿器を私たちは毎日当番で清掃し、とても大切に使っていました。それほどまでに加湿器は重要アイテムです。

5位.お菓子

控室にあってテンションが上がるもの一位はなんといってもお菓子です。疲れた身体にほんの少し糖分を補給できると元気がでます。控室のお菓子の管理は病院によってさまざまですが、私が以前勤めていた病院では月ごとに集金し、買い出し当番を設けて控室のお菓子を購入していました。そのお陰で、控室には常にお菓子がある状態だったのでとても充実していましたよ。

看護師が求める理想の控室の特徴

1.静かな場所にある

控室の場所もかなり大切です。控室の場所が病棟と近いと、ナースコールの音や器械のコール音で休んだ気がしません。コール音が鳴り止まないと、緊急事態なのではないかとドキドキしてしまいます。理想は病棟から少し離れた場所で、緊急事態用のPHSなどが置かれていると安心です。精神科や小児科、ICUなどの病棟では患者さんの声が聞こえてくることもあるので、控室が近いと気が気でありません。構造上難しい場合もありますが、できるだけ静かな場所にある控室だと、看護師はゆっくり休めるのでうれしいものです。

2.プライバシーが守られる

休憩室のプライバシーも大切です。病院の規模によっては、夜勤帯に複数人で休憩することもあります。複数人で休憩する際、仕切りもなにもない場所では休みづらいので、パーテーションやカーテンがあるとうれしいです。さらに男性看護師も多い病院では、休憩室が複数あると助かります。

まとめ

控室の充実度合いで看護師の仕事への心意気も変わってきます。質の良い休憩を取り、上質な看護が提供できるよう、控室の設備にも力を入れてみてはいかがでしょうか?

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