クリニックの内覧会で配布する記念品の相場は?
クリニックを開業したら内覧会を開催することが推奨されます。なぜかというと、どんな医師がどんな診療をおこなっているのかを地域住民に知ってもらうよい機会であるからです。内覧会に足を運んでくれた地域住民に対しては、自院がどんなクリニックなのかを見聞きしてもらうだけでなく、「来てくれてありがとうございます。これからもよろしくお願いします」の意味を込めて記念品を配布することが望ましいです。では、どんな記念品を用意するのが理想的なのでしょうか? 早速みていきましょう。
記念品を用意した方がいい理由は?
集患
記念品を受け取った人の満足度が高ければ、「なにかあったらこのクリニックを利用したい」と思ってもらえる可能性が高くなります。
宣伝
記念品にクリニック名を入れると、その記念品を目にした人の記憶にも残りやすくなります。
ブランディング効果
クリニックのイメージが伝わるような記念品を用意すれば、記念品を受け取った人に特定のイメージを抱いてもらいやすくなります。
どんな記念品を用意することが多い?
続いて、クリニックの内覧会ではどんな記念品が用意されることが多いかをみていきましょう。
ボールペン
もらった人が出先でも使ってくれる可能性があることを考えると、クリニック名を入れておけば宣伝にもなります。書き味のいいものを選べば、持ち歩いてもらえる可能性がアップするでしょう。
メモ帳、付箋
ボールペン同様、日常的に使うことが多い消耗品なので、もらった人に喜んでもらいやすいでしょう。
手ぬぐい、タオル
文房具同様、手ぬぐいやタオルなどの消耗品も、もらって困ることはないでしょう。
マスク
コロナ禍にニーズが増大したマスクは、何枚あっても困るものではありません。使い捨てマスクはもちろん、洗って繰り返し使えるマスクも喜ばれます。ただし、クリニック名やロゴを大きく入れすぎると、使いづらいと思われるでしょう。
ウェットティッシュ
除菌グッズのニーズが高まっているため、除菌効果のあるウェットティッシュならさらに喜ばれるでしょう。
カレンダー
11月~12月頃におこなわれる内覧会であれば、カレンダーというチョイスもありです。メモを書き込みやすいシンプルなデザインのものほど、使ってもらえる可能性が高いです。
使い捨てカイロ
冬の時期の内覧会としてもうひとつおすすめはカイロです。ほとんどの人に喜ばれる記念品のひとつです。
ブランケット
冬場はもちろん、冷房の寒さ対策として夏にも活躍するブランケットは、肌触りやサイズにこだわって選べば一年中使ってもらえるでしょう。
クリアボトル、タンブラー
SDGsの注目度が高まっている昨今、クリアボトルやタンブラーを持ち歩く人も増えていますが、自分ではなかなか買わないものなので記念品として配布すると喜ばれるでしょう。
マグネット付きクリップ
冷蔵庫の扉などにくっつけて使えるマグネット付きクリップなら、クリニック名を毎日のように見てもらえるのがメリットです。
内覧会で配布する記念品の相場は?
続いては記念品の相場ですが、上記にリストアップしたアイテムが百均でも買えることからわかる通り、記念品はそんなに高いものを用意する必要はありません。いずれのアイテムももともと高いものではありませんが、大量発注するとさらに安くなります。クリニックの名前を入れても、おおむね100円~300円前後で用意が可能です。
競合と差をつけるために記念品にこだわるのもあり!
記念品選びにおいては、「もらってうれしいもの」「使ってもらえるもの」を考えることがもっとも大切ですが、なかには、競合と差をつけるためにも珍しい記念品を用意したいというクリニックもあるでしょう。ノベルティや記念品を扱う企業のサイトではさまざまなアイテムが紹介されているので、ぜひ自院のイメージアップにつながるものをチョイスしてくださいね。ただし、珍しいだけで使ってもらえないものだと意味がないので、ターゲットを意識しながらアイテム選びを楽しんでくださいね。
「品物」ではなく「体験」という選択肢もあり
また、最近では、記念品の配布ではなくユニークな「体験」を用意するクリニックも増えてきています。たとえば、兵庫県西宮市に2020年にオープンした『ますだクリニック』では、関西の調剤薬局『エコ薬局』とタッグを組んで、錠剤に見立てたラムネを薬包につつむ「薬剤師体験」を開催して子どもたちやその保護者に喜ばれたことが話題となりました。
2017年に東京・東十条にグランドオープンした『クリニックステーション東十条』は、来場者が身体の仕組みや健康に関する三択問題に答える「クイズラリー」を用意。全問回答者には粗品がプレゼントされました。また、親しみやすさを感じてもらうために、院長の似顔絵を使ったトレーディングカードやタイ古式ヨガの体験会も用意。さらに、血液循環の7段階評価や骨健康度の5段階評価を受けられる「健康チェック体験」など、けがや病気とはこれまで無縁な人でも興味が持てる仕掛けがいっぱいでした。
地域のみんなに喜んでもらえる内覧会にしよう!
これらの具体例からわかることは、「内覧会記念品または記念イベントに決まりはない」ということ。「地域のみんなに喜んでもらうためにはどうすればいいか?」の観点からスタッフと一緒にアイディアを出し合うと、自分たちも一緒になって楽しめるはず。たくさんの人に喜んでもらえる内覧会になれば、クリニックの評価もアップすること間違いなしですよ。