開業検討中にフォローしたいtwitter6選
クリニック開業を検討している医師は、開業に向けてどんなことを準備すればいいかについて、日々、調べているはず。資金調達方法、内装の依頼方法、患者からのニーズが高い治療法など、調べるべきことは枚挙にいとまがありません。開業医向けのポータルサイトや参考書籍などをひとつ見れば、ざっくりとしたことはわかりますが、一般的に言われていることが本当に正しいのかに関してはやはり「生の声」を聴きたいものですし、まとめサイトには書かれていない「今の流行り」なども気になるでしょう。そこで今回は、実際に開業した先輩たちがリアルな現実を紹介しているブログやSNSをご紹介。開業のメリットだけでなく、デメリットについてもしっかり知りたいという人も必見です!
MM@開業医による医院開業話・医師のキャリア
MM@開業医による医院開業話・医師のキャリア twitterアカウント
医師限定のドクターズサロン「開業医開業準備医師オンラインサロン」を運営するMM医師が、開業に役立つネタをつぶやくアカウントです。2021年5月現在、フォロワー数は11.2万人。ご自身は約10年前に開業したそうですが、日々の業務に忙殺される勤務医時代、十分な情報が得られず開業したことから、後悔することもあるのだとか。そのため、「開業を考えている医師に、開業医側からの情報を提供したい」と考えているというMM医師 。Twitter以外に、ブログでも情報を発信しています。
MM医師のツィッターの特徴は、「開業基礎講座」として、毎日、開業に必要な基礎的知識をツイートしてくれていること。たとえば、5月17日のツイートは以下の通り。
ここで1回診療費5000円、来院回数1.3回、レセプト枚数800枚とすると、
— MM@開業医による医院開業話・医師のキャリア (@medpractitioner) May 17, 2021
5000×1.3×800=520万/月となる。
この回数が1.3→1.5に上がると、
600万となり月80万増。
年間だと実に960万増となる。
ここで私は闇雲に診療回数を増やしたほうが良いと言っているのではない。
検査結果を聞きに来ないまま↓
やハガキだけでなく、メール、LINEなど、患者側に負担にならないお知らせも可能だろう。)をまめに行うことは、信頼につながる可能性もある。
— MM@開業医による医院開業話・医師のキャリア (@medpractitioner) May 17, 2021
いずれにせよこの働きかけはバカにできない差につながるのである。
ツリーでまとめられたツイートを全部読んでも5分とかからず知識を吸収できるので、“毎日気軽に受けられる開業基礎講座”といった感じで楽しく勉強できそうですね。
Dr. ラス
「医師×お金」をテーマとするブログ「お金の外来」を運営している現役医師によるtwitterです。勤務医として働きながら経済的自由を目指しているDr. ラスさんは、「副業で法人設立」「事業収入50万/月」「家賃収入50万/月(2棟)」のアラサー医師。不動産投資家、経営者としての顔も持つ彼の投稿を見ると、開業医にならずに着実に資産を形成する道もありなのでは!? と思えそうです。
Dr. ラスさんのアカウントでは、プロフィール通り、経済的自由を目指すための方法として、副業や不動産経営に関することが豊富にツイートされています。
また、「自分の目標に近い、自分より凄い人をフォローすると、さらなる努力への原動力となる」などのツイートは、あらゆる目標の実現のためのヒントとも言えるもの。こうした、人生に役立つヒントを随時取り入れることで、生き方もブラッシュアップされそうです。
Twitterで「自分の目標に近い、自分より凄い人をフォローする」というのは有力です。
— Dr.ラス (@3n4rs) May 15, 2021
自分の慢心を削ぐ事ができ、さらなる努力への原動力となるからです。
Twitterには凄い人がたくさんいるので、本当にありがたい。
成功のレベルも段階的がオススメ。大物ばかりフォローしても、響きません。
町医者 松嶋大
「目の前の患者さんに最善を尽くす」をモットーに、在宅医療や認知症診療(コウノメソッド実践医)、終末期医療について発信するアカウントです。
松嶋先生が所長を務めているのは、岩手県盛岡市仙北町にある『なないろのとびら診療所』。「患者と医師が手を取り合い、一緒に歩む医療」を理想として掲げ、「医療の大衆化」を目指していることから、ご自身のことを「町医者」と名乗っている松嶋先生のツイートは、患者を想う気持ちに溢れたものがたくさん。認知症治療や在宅医療、終末期医療に力を入れていきたい開業医にはぜひフォローしていただきたいアカウントです。
本人も家族も困っていない認知症に、いかに対応するか。
— 町医者 松嶋大 (@daimatsushima) May 13, 2021
まず病人というレッテルを貼らないところから始めたい。
「あれ、そのカチューシャ、素敵ですねー」と90歳も半ばに入った女性にお話。
— 町医者 松嶋大 (@daimatsushima) May 10, 2021
少女のような満面な笑みで照れる。
ぼくはお世辞ではなく本心で語っている。
だからというわけではないけど、とびきりの笑顔にぼくも笑顔。
女性はいつまでも女性。
もちろん、男性もいつまでも男性。
また、松嶋先生はInstagramやFacebook、noteでも発信を続けているので、そちらもぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
さらに、これからの「“医”・食・住」について語り合うオンラインサロンも要チェックです!
今井一彰
福岡県『みらいクリニック』院長の今井一彰さんが注力しているのは、「息育」と「足育」のふたつの「ソクイク」。「口呼吸はあらゆる病気の原因治療につながる」「足指を伸ばすことは身体の安定や、膝痛・腰痛の改善に役立つ」との考えから、セルフケアの方法を発信し続けています。
幼児にぞうりを履かせるのは待って!けして足指に良いわけじゃないですよ。脱げないように反射で屈指を生み出してしまいます。ぞうり礼讃は困りものです。
— 今井一彰 (@imakazu) April 16, 2021
もちろん、ツイートでも「息育」「足育」のためのセルフケアや、日常生活で気を付けるべきことを豊富に発信。「病院に行く前にできること、病気にならない方法」を教えてくれるその姿勢によって、「信頼できる先生」というイメージを抱く患者も多いに違いありません。
昨日は相田歯科耳鼻科でコロナ後遺症特別外来でした。大阪から田中亜矢樹先生も駆けつけ、びっくり。写真は新しい上咽頭の治療部位についてレクチャー受けてるところ。これは良い!早速診療に取り入れます。鼻に綿棒ツッコまれてます私。 pic.twitter.com/yGyNcGq50Y
— 今井一彰 (@imakazu) May 10, 2021
その3、ACE2抑制、ウイルス複製抑制(これらはNaCl濃度依存性)、その4、気道の湿潤により線毛活動、クリアランス向上、その5、粘液をゲル化し咳をしやすく、飲み込みやすく、その5、粘膜上皮からの次亜塩素酸産生、ミエロペルオキシダーゼ活性化
— 今井一彰 (@imakazu) April 23, 2021
やっぱり鼻うがいしようっと。
また最近では、コロナ対策として自宅で実践するとよいことなども熱心に発信しているほか、新しい治療法などは自分でも積極的に試していることを報告。独立以降も、常に新しい知識を吸収し続けている姿は多くの医療関係者に刺激を与えているはず。
続いては、開業のデメリットについてもつぶやいてくれているアカウントを2つ紹介します。
シケメンソイソース( ˙-˙ )
まずは、謎の開業医、シケメンソイソース( ˙-˙ )先生のアカウントをご紹介。「年収0億円 開業医」のプロフィールが真実なのか謙遜なのかは存じ上げませんが、掲載許可のご連絡をさせていただいたところ、とってもやさしくご快諾くださいました。
そんなシケメンソイソース( ˙-˙ )先生は、あるときは医師の財布事情を赤裸々に明かし、またあるときは採用に失敗しないコツを自虐的につぶやきます。
経営者で妻に財布を握られている人はほぼいませんし、収入ゼロやマイナスもあります(結婚適齢期の若手は尚更)
— シケメンソイソース( ˙-˙ ) (@m3soy) April 8, 2021
ATM化し易いのは圧倒的に勤務医です
ATMに生命保険かけて5連続バイト当直させといて、自分と子供だけで海外旅行なら年2回くらい余裕です
婚活女性の皆様、ATM勤務医オススメです( ˙-˙ ) https://t.co/ZWCGW1us9k
みなさん興味あるようですが、そもそも応募数をふやすには募集広告に院長顔出しは必須とかんがえています( ˙-˙ )
— シケメンソイソース( ˙-˙ ) (@m3soy) April 4, 2021
シケメンでも効果あります( ˙-˙ ) https://t.co/uA9fn3NZJw
振り切ったツイートも多いため好き嫌いはわかれるかもしれませんが、開業医あるあるネタにクスッと笑わせてもらいながら知識を吸収したい人にはおすすめです。
訪問利確ドクター
続いては、プロフィール欄でも赤字に苦しんでいることを明かす訪問利確ドクターさんのアカウントをご紹介。東京都内で在宅クリニックを経営している訪問利確ドクターさんは、「失敗談には事欠きません」と言い、「宝くじを買ったけど当たらなかった」などの微笑ましいエピソードまでツィッターに投入してくれます。
訪問利確ドクターさんの投稿の中で注目したいのは、「医者は極上のカモ。自分の船は自分で守って!」や、「一度開業すると“辞め時”がわからなくなるから気を付けて」といった開業にあたって気を付けるべきことのアドバイス。
「経営を教えますよ」「この業者さんはいいですよ」
— 訪問利確ドクター (@rikaku_watanabe) May 13, 2021
コンサルなどの、基本的にこちらがどうなっても関係なく、手数料だけ取れればokの人を信頼してはいけません。
医者はカモです。それも極上のカモです。お金はあるのに、調べる時間がない。自分の船は自分で守る🙆♂️
Twitterの開業医の皆様は爆益報告が多いけど・・・
— 訪問利確ドクター (@rikaku_watanabe) May 8, 2021
開業しても泣かず飛ばず、スタッフを雇用してるし、借金もあるから辞めるにやめられない、そんな開業医もいます🙋♂️
開業の恐ろしいところは、一度始めるとやめ時が難しい事です。スタートすると時は慎重になりすぎて悪い事はありません。
しかし同時に、「思い立ったが吉日」の背中後押し系投稿も多いのが特徴ですが、訪問利確ドクターさんの自虐ツイートと一緒に見ることで「失敗しても死ぬわけじゃない! わたしもダメもとでやってみよう!」と腹をくくることができます。
おぼろげに新規事業の構想って思いつく事があるけど、アイディアには何の意味もない。
— 訪問利確ドクター (@rikaku_watanabe) May 9, 2021
実行してはじめて意味があるのだ。
なんでもやってみる!
失敗を恐れない!#今年の目標は会社を一つ作る
開業を真剣に考えている人も漠然と考えている人も、まずは気になるアカウントをフォローすることから始めてみてはいかが?刺激的なツイートを毎日目にするうち、おぼろげだった想いが確かなものへと変わっていくこともあるかもしれませんよ!