クリニックのホームページ、好感を与えるために取り入れたいポイントや注意点は?
ホームページはクリニックの印象を左右する大事な要素です。ホームページを訪れた患者さんには好印象を与えたいところ。では、好感度を上げるにはどのような点に注意すればいいのでしょうか? クリニック向けのホームページを制作している『株式会社ピッコルーナ』の市川美穂代表に伺いました。
患者さんの利便性を考慮したデザインに
一人でも多くの患者さんに見てもらうためには、以下の4つのポイントを踏まえたホームページにすることが大事とのこと。
- デザインの品質や世界観、余白や画像の美しさ、コーポレートカラーなどの色使い
- クリニックのブランドイメージに沿ったデザインになっているか
- 患者さんの目的を達成できるデザインになっているか
- スマホで見やすい、予約しやすいデザインになっているか
もちろん、デザインや画像の美しさ、色使いといった見た目に影響する点はおろそかにすることはできませんが、どんなに美しいものにしても、クリニックのブランドイメージと異なるものだと、見た人は違和感を覚えます。
また、「患者さんの目的を達成できるデザイン」や「スマホで見やすい、予約しやすいデザイン」は利便性に関係します。患者さんが興味のあることや、調べたいことなど求める情報が分かりやすく、すぐにアクセスできるような作りにしないといけません。例えば、診察時間が見たいのにどこを見ればいいか分からない、何度もクリックしないといけない、というのは不親切ですよね。
市川代表によると、「閲覧するときに文字が小さすぎてもよくありません。見やすいフォントの大きさや余白などのデザイン、画像の大きさなどを考慮しながら仕上げることが、ストレスを感じさせないホームページにつながる」とのこと。これは、スマホでの見やすさや、予約のしやすさなど操作性にも影響します。
ユーザーにとって価値のある情報配信をすることは、ホームページのコンテンツの質を高めることになります。質の高いホームページは、Googleから高く評価され、検索結果の上位で表示されます。
クリニックからも評価の高いホームページは?
ホームページの制作会社は、患者さんの評価を直接聞くことはできませんが、クリニックからは、ホームページに関するさまざまな意見をいただいているそうです。
例えば、「クリニックのホームページは女性がよく検索するので、柔らかいイメージ・デザイン・表現が良かった」「安心感や誠実さを感じるデザインがいい」という意見。他にも、専門性の高いクリニックからは、「特徴が分かりやすく、ターゲット層に絞ったホームページにすることで、クリニックの強みと専門性が際立った」という感想を伺ったとのことです。
こうしたクリニックの反応を踏まえると、やはり「クリニックのブランドイメージに沿ったデザイン」であること、「患者さんの目的を達成できるデザイン」であることが、クリニックのホームページには重要です。
また、デザインの話からは逸れますが、「ホームページ制作後の管理などのサポートや、医院から配信するSNSをどのように活用していくかも重要」だそうです。実際に、株式会社ピッコルーナではクリニックと一緒になってSNSの運用をサポートしており、クリニックから高い評価を得ているそうです。
市川代表に伺った、クリニックのホームページに、好感を与えるために取り入れたいポイントや注意点をご紹介しました。市川代表によると、「きれいな、格好いいホームページ」=「クオリティーの高いホームページ」と思い込んでいる医師が多いそうです。しかし、きれいさや格好良さばかりを追求すると、使い勝手の悪いページになりかねません。
診療でなかなか手が離せないため、制作会社に丸投げという医師・院長が多いかもしれませんが、ホームページはクリニックの「顔」です。ホームページ制作にも積極的に関わり、制作会社と協力して、患者さんが目的の情報にたどりつきやすい、利便性の高いものにしたいですね。
取材協力:株式会社ピッコルーナ