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耳鼻咽喉科開業で失敗しないクリニック開業ポイントは?

耳鼻咽喉科開業で失敗しないクリニック開業ポイントは?

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耳鼻咽喉科の患者は子どもから高齢者まで幅広く、特に花粉症シーズンには多くの患者が来院することが想定されます。しかし、ポイントを踏まえたうえで開業するとしないとでは、経営がうまくいく確率が大きく変わってきます。そこで今回は、耳鼻咽喉科の開業で失敗しないために押さえておくべきポイントを解説していきます。

立地や物件の選定ポイント

まずは立地や物件の選定ポイントから解説します。幅広い年齢層の患者がターゲットとなれば、患者を選ばず対応していくことが理想だと考えるかもしれません。もちろんそれも大切ですが、ある程度ターゲットを絞ったほうが、競合との差別化という点においては有利です。

たとえば、都市部で主に大人を対象に診療をおこなうなら、アクセスのよい駅前の立地が望ましいですし、子どもをターゲットにするのであれば、ファミリー層が多く暮らす住宅地などでの開業がおすすめです。ただし、子どもがターゲットをする場合も、子どもが登校している午前中の時間帯や夜の時間は仕事帰りの会社員などが主な患者になります。そのため、自転車やベビーカーを置くスペースだけでなく、駐車場も完備できるといいでしょう。

また、物件の必要面積は約25~45坪となります。

内装のポイント

耳鼻咽喉科は基本的に患者素が多く、ひとりの患者さんにかけられる時間が短いこともあり、ドクターの動線をできるだけ短くするためのレイアウトを考えることが大切です。具体的には、診察スペースにいながらにして、ネブライザーコーナーや点滴コーナーに目が届くようなレイアウトが理想です。

また、ほとんどの診察機器は電源やLANケーブルを必要とするため、的確に配置することが必要です。そのほか、ウイルス感染が原因で呼吸器に問題が出ている可能性がある患者がいることを考えて、空気清浄機を導入することも必須。子どもたちの治療に対する恐怖心を少しでも和らげられるよう、キッズスペースを設けるのもいいでしょう。

採用のポイント

耳鼻咽喉科は季節によって患者数が大きく変動します。そのため、繁忙期のみクラークを雇うのも一手です。

マーケティングのポイント

基本的に全世代がターゲットとなるため、web戦略にも力を入れたいところです。積極的に子どもを診る場合は、母親世代の目に触れやすいことを意識して、SNSでの宣伝も積極的におこなうといいでしょう。同様に、口コミ対策にも力を入れていきましょう。

また、高齢者の難聴治療に関しては、補聴器メーカーとの協力体制を整えることによっていい口コミが増えることが期待できます。

診察について考えるべきポイント

花粉症シーズンなどは特に患者の数が増えるため、患者にとっては待ち時間が大きなストレスとなり得ます。そのため、待ち時間を減らすために何ができるかは、早い段階から考えておくに越したことはありません。開業と同時に予約システムも始動できれば、はじめから待ち時間が少なくて済むため、患者からの高評価につながりやすいでしょう。

耳鼻咽喉科で算定できる診療報酬は?

耳鼻咽喉科で差別化を狙うなら、算定できる診療報酬について考えてみるのもいいでしょう。耳鼻咽喉科で算定できる診療報酬としては以下が挙げられます。

補聴器適合検査

補聴器の適応有無や調整を目的とした検査をおこなった場合に算定可能な診療報酬です。少子高齢化が進んでいることからも、今後ニーズが増えていくことが考えられます。

【点数】

  • 1回目:1,300点(月2回に限る)
  • 2回目以降:700点(月2回に限る)
  • ※植込型骨導補聴器の植え込みおよび接合子付骨導端子又は骨導端子を交換した後、補聴器適合検査を実施した場合は、「2回目以降(700点)」を算定する

    脳血管疾患等リハビリテーション料

    脳梗塞等の脳血管疾患、パーキンソン病などの神経筋疾患の患者に加え、構音障害や言語発達遅滞といった聴覚・言語機能障害の患者に対するリハビリテーションも対象とされています。脳血管疾患等リハビリテーション料には(I)から(III)の区分があります。

    【点数】

  • 脳血管疾患等リハビリテーション料(I):245点/単位
  • 脳血管疾患等リハビリテーション料(II):200点/単位
  • 脳血管疾患等リハビリテーション料(III):100点/単位
  • 脳血管疾患等リハビリテーション料は20分を1単位として点数が定められています。また、患者ひとりにつき1日6単位まで算定可能です。

    耳鼻咽喉科とともに小児科を標榜するのもアリ

    耳鼻咽喉科クリニックは、小児科も標榜する場合があります。地域によっては、実際に小児科のニーズが高いこともあるので、診療圏調査と併せて、患者のニーズについても調べてみて、ニーズがあれば標榜を検討してみるのもいいかもしれませんね。

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