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処方薬の配送までしっかり手厚い!オンライン診療ツール『SOKUYAKU』

処方薬の配送までしっかり手厚い!オンライン診療ツール『SOKUYAKU』

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厚生労働省が「初診も含めオンライン診療を原則解禁」としました。コロナ禍が収まらない中、2022年はオンライン診療の利用が急速に広まると見られています。そろそろオンライン診療を始めようかと一考中の医師も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「他の医師にも紹介したいと思うオンライン診療システムNo.1」に選ばれたという『SOKUYAKU for クリニック』(以下『SOKUYAKU』と表記)をご紹介します。

『SOKUYAKU』開発の経緯と背景

『SOKUYAKU』はオンライン診療をスムーズに実現し、患者さんが処方された薬を受け取るまでワンストップで行えるツールです。『SOKUYAKU』の開発経緯について、サービス提供元の『ジェイフロンティア株式会社』SOKUYAKU事業本部 本部長 深沢七菜さんにお話を伺いました。

――『SOKUYAKU』の開発に至った経緯を教えてください。

当社は2008年に創業し、もともと医薬品やサプリメントの通販事業、また当社の培った広告ノウハウを他社のヘルスケア企業へ提案する広告代理事業、この2つの事業を行っていました。

2017年頃に、今後は処方薬の領域にも参入していこうということで、『SOKUYAKU』は新規事業の1つとして立ち上がりました。

2019年※に薬局を1店舗オープンし、調剤のEC化、薬局のオンライン化がどのようにすればできるのか、実際のオペレーションを構築しトライアルを重ねました。当時はオンライン診療については規制が厳しく、まだほとんど利用されていなかったというのが現状です。

しかし、コロナの感染拡大が影響してオンライン診療の規制が緩和され、そのタイミングで当社も『SOKUYAKU』をリリースいたしました。

――御社が進めていたことに時代が追いついたわけですね。実店舗の薬局を作ったというのがすごいですね。

事業本部の配下に薬局のスタッフもおり、SOKUYAKU事業本部にて薬局の運営も行っております。オープンした当初は私も終日店舗に行って働いていました。私は薬剤師ではないので、調剤の仕事はできませんが、レジ打ちや棚卸しを行い、そうした日々の業務を行う中で実際のオペレーションが理解できるようになります。薬剤師の仕事の中身、患者さんとのやりとり、近隣の医療機関とどのようなお付き合いをしているのか、といったことです。

このような現場で得られた知見、実際のやりとりをシステム化しようというのが開発の経緯になっています。

――なるほど。では最初はオンライン診療が目的ではなかったのですか。

もともと医薬品の通販事業を行っておりましたので、オンライン診療をやりたかったわけではないのです。オンラインで当日中に医薬品を届けたいというのが目標でした。その構想の中で「オンライン診療は必要だよね」とたどり着いたのです。

『SOKUYAKU』はオンライン診療サービスとして提供していますが、「処方箋薬を当日中に届けられるようなサービス」という風に思っております。

――医薬品を実際に販売した経験が『SOKUYAKU』に生かされているのですね。

IT化するといっても、現場でのオペレーションがどのようになっているのか分からなければできません。また、現場での動きに即したツールでないと使ってもらえません。

「0410対応」が始まったときには、患者様も医療機関もオンライン診療についてあまり分かっていませんでしたから、色々な方から弊社の薬局にオンライン服薬指導の依頼がありました。「うちはオンラインに対応しておりません」といった薬局さんが多く、回り回って弊社の薬局に連絡が来るケースもありました。弊社ではこういったケースにも対応し、オペレーションを構築してきましたので、『SOKUYAKU』には、そのようなノウハウも生かされています。

今でも新しい機能の追加、サービスの改良を日々行っていますが、実際の店舗で薬剤師に使ってもらって「全国の薬局向けに展開しても問題ないかどうか」を確認しています。

――患者さんに処方薬が渡るまできちんと目配りしているというオンライン診療サービスは珍しいのではないでしょうか。医薬分業が進んでいますから、クリニック側は処方せんを出したら仕事が終わったという感じになります。

それではオンライン診療は完結しないのです。患者さんにとっては先生に出してもらった処方せんで薬を購入し、受け取って初めて完了です。

考えていただきたいのですが、医師の診療はうまくいっても、その後処方薬をうまく受け取れなかったら、その患者さんはもう一度オンライン診療を受けたいと思うでしょうか?

――診療はうまくいったはずなのに、なぜあの患者さんは再来しないのだろうと医師は不思議に思うかもしれませんね。医師からすると「患者さんが処方薬をきちんと受け取れたのか」はオンライン診療の落とし穴かもしれません。

『SOKUYAKU』は、オンライン診療における「患者さんの成功体験を作ること」を主眼に置いています。そのために診療、服薬指導が快適に行えること、患者さんに処方薬が確実かつ迅速に届けられるサービスを心掛けています。

――ありがとうございました。

※診療報酬にオンライン診療が登場したのは2018年度の報酬改定によってのこと。「オンライン診療の適切な実施に関する指針」は2018年03月に出された。

『SOKUYAKU』の特徴と機能

『SOKUYAKU』の機能

『SOKUYAKU』はオンライン診療を可能にするツールです。クラウド型のサービスですので、クリニック側ではインターネット環境、インターネットに接続できるパソコンがあれば使用できます(アプリでも使用可)。患者さんは『SOKUYAKU』アプリを用いてオンライン診療の予約から決済までを行います。

『SOKUYAKU』は以下の機能を備えています。

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↑クリニック側で使用する予約管理画面です。

診療予約管理

診療予約の確認や、患者様の問診票(過去履歴も可)の確認を行うことができます。

問診票管理機能

『SOKUYAKU』では患者さんが予約時に問診に回答するようになっています。問診票を設定、管理します。

オンライン診療

ビデオ通話を開始し、患者さんの顔を見ながら実際の診療室と同等の診療が可能です。

決済管理

診察終了後に診察代金の決済処理を即時にオンライン上で行うことができます。

診療科目管理

診療科の登録と担当医の割り当てができます。

クリニック管理

クリニックの登録情報の編集が行えます。写真や診療時間の変更・診療曜日の変更も可能です。

医師管理

プロフィール、シフト設定、予約枠時間を医師毎に設定したり、スケジュール管理も可能です。

データ集計

オンライン診療/服薬指導実施状況についてのデータ集計が可能です。

いますぐ診療

診療予約がなくてもオンライン診療を行えます。外来の患者さんの対応が落ち着いた時間を活用したオンライン診療の実施が可能です。空き時間を登録すると、その時にオンライン診療を受けたい患者さんとのマッチングが自動で行われる仕組みです。

『SOKUYAKU』にはクリニックがオンライン診療を行うために必要な機能は全て盛り込まれていますので、他にハードウエア、ソフトウエアは不要です。

患者さんの利用の実際

患者さん側のオンライン診療受診の流れは以下のようになります。

  • ①『SOKUYAKU』アプリを起動してクリニックを検索
  • ②クリニックに予約を入れる(同時に薬局も指定)
  • ③予約日時に通知が来ます
  • ④アプリを起動しデジタル診療室に入室します
  • ⑤ビデオ通話でオンライン診療を実施
  • ⑥薬局から服薬指導を受ける
  • ⑦処方薬が届く
  • ②の「クリニックの予約」では、自分が処方薬を受け取る薬局、服薬指導の日時、処方薬の配送方法も患者さんに指定してもらいます。こうすることでクリニックのみならず、薬局の方でも「この日に処方せんが来る」「服薬指導を行う」の準備ができます。

    医薬品の受け取りでは「お急ぎ便で当日受け取る」「通常便で翌日受け取る」「処方せんのみ自宅へ送る」から選択可能です。東京23区・横浜市・名古屋市・大阪市・福岡市なら最短当日に処方薬が届きます。ちなみに、当日ならバイク便で、通常便であれば配送業者が処方薬を患者さんに届けます。

    また、予約時にはクリニック・薬局からの「問診票」に回答してもらいます。この問診票の内容はクリニックの管理画面で設定可能です。

    ⑤のビデオ通話によるオンライン診療が完了したら、通常のレセプト作成と同じように診療費の計算を行い、『SOKUYAKU』の管理画面に入力。決済ボタンを押すと決済完了です。

    クリニックは、オンライン診療後に患者さんが選択した薬局に処方せんをFAXします。薬局側では患者さんが予約を入れた時点で、「このクリニックから処方せんが来る」ということは分かっています。FAXが到着次第、処方薬の準備を行います。

    処方薬の準備ができたら薬局の薬剤師が患者さんとビデオ通話で服薬指導を行います。当日配送の場合は、『ジェイフロンティア株式会社』が手配したバイク便が薬局に処方薬を取りにいくので、薬局は処方薬をバイク便に渡すだけで済みます。翌日以降配送の場合には、薬局が配送の手配を行い出荷します。

    患者さんが処方薬を受け取って1つのオンライン診療の流れが終了です。

    電話でオンライン診療の開始を促す機能あり!

    特筆すべきは、予約日時になったら医師・患者さん双方に電話をかけてオンライン診療の開始を促してくれることです。

    他のオンライン診療ツールでは「予約日時になったらメール、通知を飛ばす」までですが、『SOKUYAKU』では通知はもちろんのこと、双方に電話し、医師が出なければスタッフが出るところまでサポートします。ここまでしっかりとオンライン診療を成立させようとシステムを組んでいるツールは他に見当たりません。

    『ジェイフロンティア株式会社』深沢さんの話に寄れば、「もし医師とつながらないなどで最初のオンライン診療が失敗したら、患者さんはオンライン診療に対して忌避感を持ってしまうでしょう。それを避けるため、必ずオンライン診療が行えるように医師と患者さんの双方に電話をさしあげるようにしています」とのことでした。

    現場の医師はとにかく忙しいもの。「うっかりオンライン診療の時間を忘れていた」といったことがあり得ます。

    しかし、これでオンライン診療が成立しなければ、その患者さんは二度とオンライン診療に手を出さないかもしれません。『SOKUYAKU』では患者さんのオンライン診療体験を成功に導くようによく考えられています。患者さんの成功体験がクリニックへの好感度を上げ、リピートにつながることはいうまでもありません。

    処方薬の配送状況がリアルタイムで分かる!

    調剤薬局から処方薬がいつ届くのか患者さんは気になるでしょう。『SOKUYAKU』では配送状況がリアルタイムで確認できます。

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    ↑患者さんは『SOKUYAKU』アプリで現在の配達状況を確認できます。

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    ↑このように配達ステータスが表示されます。

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    ↑ステータスが「配達中」になると、配達者の位置がリアルタイムで表示されます。

    このように、『SOKUYAKU』ではクリニックの手を離れても、薬局と連携して患者さんが処方薬を受け取るまでしっかりサポートしてくれます。

    電子カルテ、レセコンとの連携

    現在のところ、『SOKUYAKU』は電子カルテ・レセコンとの連携はありません。

    『SOKUYAKU』の導入準備

    『SOKUYAKU』はクラウド型のサービスです。ブラウザー、アプリどちらを使ってもよいのですが、『SOKUYAKU』導入のためのクリニック側の最小限の準備は、インターネット環境とインターネットに接続できるパソコン、スマホ、タブレットなどだけです。患者さんは専用アプリ(Android/iOS)を使ってオンライン診療を受診します。

    『SOKUYAKU』の導入にかかる時間

    『SOKUYAKU』の導入に必要なのはアカウントの発行だけです。そのため、クリニックの情報さえあれば、導入にかかる時間は最短で即日とのこと。平均では3営業日で導入可能です。アカウント発行後、サービス提供元『ジェイフロンティア株式会社』の30分ほどの説明会が行われます。説明会はオンラインでも、対面でもOKです。

    『SOKUYAKU』の導入費・利用料

    初期費用:0円

    月額費用:0円

    利用料

  • クレジットカード利用の場合:診療ごとに決済手数料:3.6%
  • コンビニ後払い:診療ごとに手数料:2.7%
  • ※自由診療の場合にはシステム利用料が診療毎に300円[税別]がかかります。

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    ↑オンライン診療の予約を入れる際に患者さんが決済方法を選択します。

    『SOKUYAKU』の導入についてクリニックに費用負担はありません。ただし、オンライン診療の診療毎に利用料がかかります。利用料は患者さんが選択した決済方法によって異なります。クレジットカード決済の場合には「3.6%」、コンビニ後払いの場合には「2.7%」です。クリニックには診療費からこの利用料を引いて売上が振り込まれます。

    また、患者さんからは診療毎に手数料150円[税別]が徴収されます。オンライン診療システムというと、初期費用・月額利用料がかかるものもありますが、『SOKUYAKU』の場合には診療が発生しないと無料。そのためクリニックにとっては導入しやすいサービスだといえるでしょう。

    『SOKUYAKU』のサポート

    電話サポート、メールサポートを行っています。

    電話サポート:平日10:00~18:00(土日祝休み)

    メールサポート:24時間365日(返信は適宜)

    まとめ

    『SOKUYAKU』は、予約から患者さんが処方薬を受け取るまでに必要な全ての機能を備えたオンライン診療ツールです。

    サービス提供元『ジェイフロンティア株式会社』によれば、クリニック・薬局に対しては「本当に患者さんが来てくれるサービス」とアピールしているとのこと。実際、「他のツールでは全然患者さんが来なかったのに、『SOKUYAKU』の場合は導入した初日に患者さんの予約が入った」という声があったそうです。

    ITツールベンダーというのは、ややもすると患者さん不在でクリニックにシステムが売れさえすればいいと考えがちです。

    しかし、『SOKUYAKU』はテレビCMを行うなど、一般ユーザー向けに広く認知の向上を働きかけています。やはり医療もサービス業である以上は、患者さんが良いものと認知してくれなければ使ってくれません。

    『SOKUYAKU』は、クリニック・薬局・患者さん、それぞれにメリットがあり、何より患者さんが良い診療体験ができるようにと目配りされた希有なツールであるといえます。

    オンライン診療を始めようと考えている医師・クリニック院長は『SOKUYAKU』に注目してみてはいかがでしょうか。

    患者さんがいいと思ってくれないとオンライン診療に人気が出るわけがありません。患者さんが快適な診療体験をできるツールをこそ選ぶべきなのですから。

    取材協力:『ジェイフロンティア株式会社』

    『SOKUYAKU』公式サイト

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