長期休暇の必要性

長期休暇の必要性

私は総合病院の病棟で働く看護師です。フルタイムで働いているため、平日や休日関係なく勤務しています。そのため、入社当初は友達や恋人、家族と休みが合わず、新人のため休暇希望も出しにくく、慣れるまでは大変でした。そこで今回は、長期休暇の必要性について紹介していきたいと思います。この記事が、休暇の必要性について考えるきっかけになれば幸いです。

長期休暇とは

私の働く病院では、フルタイムで働くスタッフだと、年に1回、1週間の「リフレッシュ休暇」と呼ばれる長期休暇を取ることができます。このように一定の期間、長めに休暇を取ることを長期休暇と言います。学生の頃は夏休みや冬休みなど当たり前のようにありましたが、社会人になってからは、2連休があるだけでも特別なものなのだと感じるようになりました。長期休暇にはさまざまなメリットがあります。普段、多忙な中で働く医療スタッフからすればこの長期休暇は、病院からのご褒美のように思える贅沢でありがたいものです。

長期休暇のメリット

それでは、長期休暇にはどのようなメリットがあるのか実際に見ていきたいと思います。長期休暇は、法律などで定められているわけではないので、病院によってはこのようなシステムがないところもあります。 長期休暇を取得できる病院が少しでも増えればいいな、と心から思います。

プライベートの充実

普段、昼夜や平日・休日問わずに働くことが多いので、なかなか家族や友人と休みが合わず、休日はダラダラして終わってしまうスタッフも多くいます。私も交代勤務に慣れていなかった頃は、休日と言えば身体を休ませるためだけのものになることが多かったです。長期休暇があれば、家族や友達と休日を合わせて旅行することも可能になります。慌ただしい雰囲気の中で働く医療スタッフにとって気分転換できる休暇は重要なものであり、長期休暇があることでワークライフバランスが整います。仕事とプライベートの両方を充実させることは、普段はなかなか難しいかもしれませんが、こうした長期休暇制度があれば、少なからず仕事とプライベートの両立を図る機会になると思います。

モチベーション上昇

医療現場では、1つひとつの選択や処置が命に直結してしまう可能性があるため、プレッシャーや責任を感じながら日々働くことになります。そのうえ、患者さんの看護や、心肺停止の患者さんの心臓マッサージを全力でおこなう場面などもあり、身体的にも負担がかかる仕事です。連続勤務や夜勤などもあり、昼夜逆転しがちなため、疲労が蓄積されていきます。その結果、身体を壊したり、精神的に病んでしまったりして、退職するスタッフもいます。しかし、長期休暇制度があれば、「もう少しで長期休暇だから頑張ろう」とスタッフのモチベーション上昇になりますし、大いに身体を休ませることもできます。モチベーションが上がることで仕事のやる気に繋がり、離職率の低下にも繋がると思います。スタッフの人手不足が懸念されている現在の医療現場において離職率が下がるメリットはとても大きなものであると言えます。

理想の医療現場

私の考える理想の医療現場とは、仕事とプライベートを両立させることができ、ライフワークバランスが整った環境です。仕事が忙しすぎると、精神的にもいっぱいいっぱいになってしまい、ココロに余裕がなくなってしまいます。そのため、仕事から一旦離れてリフレッシュする時間は必要だと考えます。スタッフ間で話し合いをして調整すれば、どんなに忙しい病院でも、全員平等に長期休暇が取れると思います。また、「長期休暇は特別なものである」という認識を持つことで、他のスタッフが長期休暇中は、お互い様なので残ったスタッフが仕事を頑張ろうという気持ちにもなります。

休暇取得が推奨される世の中になってほしい

日本人は世界的に見ると、働きすぎていると言われています。なかには、過労死する人や、過労によるストレスから自ら命を絶つ人までいます。そうした状況の改善のためにも、休暇取得が社会的にも推奨されるようになればいいなと思います。そして、どこの病院でも長期休暇を取得することができるような世の中になればいいなと思います。

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