開院したら利用を考えるべき?「リスティング広告」とは?
現在では、集患のメインはインターネットとなっています。患者さんが検索した結果、自クリニックのホームページが上位に表示されないと来院してもらえません。検索結果がどのようになるかは検索エンジンによりますので、できるだけヒットするように自院のホームページを制作しなければなりません。しかし、一方で「リスティング広告」という検索上位に表示させる方法があります。今回は、開院したら検討すべきリスティング広告についてご紹介します。
開院したら利用を考えるべき?「リスティング広告」とは?
現在では、集患のメインはインターネットとなっています。患者さんが検索した結果、自クリニックのホームページが上位に表示されないと来院してもらえません。検索結果がどのようになるかは検索エンジンによりますので、できるだけヒットするように自院のホームページを制作しなければなりません。しかし、一方で「リスティング広告」という検索上位に表示させる方法があります。今回は、開院したら検討すべきリスティング広告についてご紹介します。
「リスティング広告」とは?
リスティング広告とは、検索キーワードやユーザー属性に合わせて表示される広告のことです。最も有名なのはGoogleの検索キーワード連動型のものでしょう。例えば、「美容整形」で検索してみると、以下のような検索結果が出ます。
このように広告がずらっと並び、その下に自然検索の結果が表示されます。これらがリスティング広告で、「美容整形」という単語が検索されたら表示されるようになっているのです。検索結果で上位に表示されるので、クリック(タップ)されやすく、そのため集患につながるというわけです。
例えば、検索キーワードと連動する場合には、自クリニックがどのような検索語句でヒットしてほしいかを考えます。内視鏡検査が得意なクリニックであれば「内視鏡検査」、場所が東京都練馬区であれば「練馬区」といった具合です。これらの語句が検索された際に上位に表示されるように広告を申し込みます。
リスティング広告のいいところは、検索結果が表示されただけでは広告料が発生しない点にあります。検索した人がクリックして広告主のサイトへ移動(遷移といいます)して初めて広告料が発生します。ですから、閲覧者が実際に自院のサイトに来てくれた分だけしかお金は取られません。また、1カ月の広告料など、使うお金は広告主が自分で設定できます。つまり、リスティング広告は非常にリーズナブルな仕組みになっているわけです。
Google検索の結果に出したい場合には、以下のサイトからアカウントの作成や申し込みを行うことができます。
参考:「Google広告」
リスティング広告はGoogleだけでは、Yahoo!などでも行えます。ただし、日本では検索エンジンとしてはGoogleが非常にシェアが大きい(スマホ・モバイルで約76%:2021年2月時点)ので、もしリスティング広告を行うのであれば、まずGoogleから始めてみることをお勧めします。
データ引用元:「SEO対策相談所」「2021年最新【検索エンジン完全ガイド】日本版シェア・ランキング」
「医療広告ガイドライン」に注意しましょう!
リスティング広告は検索結果に表示されるため非常に強力で、開院すぐのクリニックをアピールするための大きな助けになってくれます。
ただし、医療機関がリスティング広告を使う場合は非常に慎重に行わなければなりません。ことが人の生命・身体に関わるだけに「厚生労働省」が「医療広告ガイドライン」を定めており、この規定を守らなければならないのです。
参照・引用元:「厚生労働省」「医業もしくは歯科医業または病院もしくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)」
リスティング広告は完全に広告ですので、そこで記載していいのは、
- 医師または歯科医師であること
- 診療科名
- 病院または診療所の名称、電話番号、所在場所を表示する事項、施設の管理者の氏名
- 診療日、診療時間、診療予約の有無
- 提供できる医療の内容に関する情報
- 法令の規定に基づいた指定病院・診療所、指定医師・歯科医師であること
などに限られます(詳細は以下の「クリニック開業ナビ」の記事を参照してください)。
「医療広告ガイドライン」に違反した場合には、立入検査や是正勧告を受けることがあります(「医療法」第六条の八)。ですので、リスティング広告を実施するにしても、記載内容や表現などには十分な配慮が必要です。
まとめ
検索結果の上位に表示されるリスティング広告は非常に有力で、開業間もないクリニックならぜひ利用したいところです。しかし、リスティング広告で使用する文言や表現は「厚生労働省」の「医療広告ガイドライン」に沿ったものでなければいけません。リスティング広告を行う場合は、この点に留意してください。