電子カルテ総合医療システム「Mac24」の機能・特徴について
医療のIT化が進み、「電子カルテ」の導入はもはや当たり前のものとなっています。ただ、電子カルテは複数のベンダーが提供しており、どれを選べばいいのか迷っている医師も多いでしょう。今回は、導入の参考になるよう、株式会社マクロスジャパンが提供する電子カルテ総合医療システム「Mac24」の機能や特徴をご紹介します。
「Mac24」の機能
「Mac24」は医療機関関連業務を一元化することができる、レセコン一体型の総合医療システム。受付、診療、事務、オーダリング、会計に加え、オンライン診療も電子カルテから実現できる(日本初)ほか、クリニックの状況に応じて、オンプレ型、クラウド型のどちらにも対応可能なフレキシブルさが魅力です。本システムはその他に以下のような機能・特徴を有しています。
- オンライン診療と電子カルテ一体システム(日本初)
- 電子カルテシステム(診療録1号、2号、3号紙対応)
- 受付管理システム ※再来受付機と連動
- 診察券発券システム ※診察券発券機と連動
- 会計システム ※自動精算機と連動
- 検査データ管理 ※全ての外注検査会社と連動+院内検査機器と連動
- 文書(情報提供書、診断書、訪問、在宅診療用指示書など)管理
- 画像管理(PACS:JPG、DICOM、スキャンPDFまで対応)
- レセプト電算システム、レセプトオンライン請求システム
- 問診自動診断システム※タブレット問診を行うと、疑い病名の自動診断をカルテ記載
- メッセンジャー機能
- EBM電子カルテDBシステム連携
- 透析システムとのフル連携機能※透析システムの情報と電子カルテが一体運用可能
- 在宅訪問対応オンライン電子カルテ機能※院外からWiFiで電子カルテを使用可能
- 在宅訪問対応リモート処方箋印刷機能※院外訪問先で、処方箋をリモート印刷可能
本システムの特徴として「声のカルテ」が挙げられるとのこと。これはパソコンに内蔵されているカメラ機能、音声録音機能と連動して、患者さんとのやり取りを録画・録音する機能で、録画・録音データで保存することで、診察中は患者さんに向き合いやすくなり、またあらためてカルテに書き起こす手間が省けます。将来的には、患者さんとのやり取りや、保存された音声データを自動でカルテに書き起こす、文字変換機能の導入開発も検討しているそうです。
医療用ではない、一般的なデジタルカメラをパソコンに接続し、撮影した画像をすぐにシステムに取り込む機能も有しています。例えば診察時に患部の写真を撮影し、その場でカルテに取り込み、貼りつけるといったことも可能。手軽かつ迅速に記録が残せます。
「Mac24」は、デジタルツールでありながらも、患者さんとの対話を大切にするなど、アナログの要素を尊重したシステム。そのため、アナログ的な使い方をベースにしたい医師や、デジタルツールに慣れていないスタッフにも受け入れられやすくなっています。
医師にとっては、「限りなくノーマニュアルで利用できるよう、とにかく分かりやすく、使いやすいようにしている」とのことで、電子カルテを扱うのが初めての場合でも直感的な操作が可能だとしています。
その他、豊富なオプションも特徴。睡眠・呼吸障害診療記録機能やEBM管理システム、リハビリ管理システムのほか、診察をスムーズに行うためのiPadを使ったアンケート問診システムの提供も行っています。2021年3月からスタートする「オンライン資格確認」に関しても対応済み。現在は顔認証のみの機能ですが、今後は顔認証と検温を同時に行い、オンライン資格確認も可能となるシステムも提供できるよう進めているとのことです。
「Mac24」の導入準備・導入に必要な時間
クリニックで準備すること
- インターネット環境(代行で行う事も可)
- 利用するパソコンなどハードウエアの購入(代行で購入可)
- 連携したいシステム、検査機器の検討および選定
クリニック側で準備することは、インターネット環境など基本的なこと以外では、「どんな診療方針の下で、どのようにシステムを使いたいのか」を考えることが必要とのこと。本システムは診療方針や使い方によってフレキシブルに特徴を変えることが可能なため、より効果的・効率的に運用するために、事前にしっかりと方向性を固めておくことが望まれます。
また、必要な機器はクリニック側で用意する必要がありますが、マクロスジャパン側に推奨機器を提案してもらったり、納入まで一括で任せたりも可能。診療圏調査など開業サポートやコンサルティング、医療機器の導入まで対応しています。方向性が固まらない、どのようなプランを描けばいいか分からないという場合の相談も受け付けています。
導入までの時間は、スムーズであれば最短で2カ月。ただし開業と同時に利用したい場合、すでに別のシステムを使っているが新たにリプレイスしたい場合などで状況は変わるため、半年ほど余裕を見ておくといいようです。
他ツールとの連携
本システムは株式会社マクロスジャパンが開発提供している診療予約システム「Dr.24」のほか、PACS画像管理システムも提供して連携しており、他社の自動精算機や再来受付機とも連携可能とのこと。連携したいツールやシステムがある場合はあらかじめ導入時に相談し、システムをチューンアップする必要がありますが、基本的には「連携・連動できないものはない」としています。
サポート
ユーザーのサポートは専用のコールセンターで受け付けています。
受付時間
月曜日~金曜日 | 9時~19時 |
土曜日 | 9時~18時 |
時間外は、緊急TELにて対応
導入に必要なコスト
電子カルテソフトウエアの提供は無償となっていますが、メンテナンス・維持費用含む使用料という形で月額料金が3万~5万円(導入規模によって変わる)発生します。加えて、オプションを導入する場合も別途月々の利用料が発生します。こちらはレセプトの数に応じて金額が変わります。
また、導入前とスタート後のトータル6カ月間のサポート(導入支援業務)費用として別途180万円が必要。月で見た場合は30万円となりますが、医師やスタッフの利用指導、トラブルや緊急時の対応、増患等の経営の相談まで幅広いサポートが受けられます。
まとめ
株式会社マクロスジャパンが提供する電子カルテ総合医療システム「Mac24」の機能・特徴をご紹介しました。診療方針や使い方運用に応じたフレキシブルな使い方と、初めてでも直感的に操作できるユーザーフレンドリーさが魅力の本システム。電子カルテを初めて導入するというクリニックはもちろん、現在使っているシステムからの移行を考えているクリニックも要注目です。
株式会社マクロスジャパンが提供する電子カルテ総合医療システム「Mac24」についての詳細は以下のページを参照してください。