クリニックの集患のために有効な方法は?
クリニック開業にあたっては、集患・増患につながる対策を考えることが大切です。また、開業はしたものの思ったように患者数が伸びない場合にも、改めて集患・増患のために何ができるのかを考えていくことが必要です。では、具体的にはどんな対策が集患・増患につながりやすいのでしょうか? 早速解説していきます。
集患・増患のために有効な具体的な方法
集患・増患のためには、「クリニックのよさや特徴をより多くの人に知ってもらうこと」「患者満足度を高めること」「患者の利便性を追求すること」などが有効です。具体的にとるべきは以下の対策といえるでしょう。
【クリニックのよさや特徴をより多くの人に知ってもらうには】
①ホームページ対策を考える
②広告・宣伝に力を入れる
【患者満足度を高めるには】
③丁寧な対応、清潔感ある空間を徹底する
④予約システム、順番表示システムを導入する、患者数の平準化を図る
①から④について、具体的にどうすればいいのかをみていきましょう。
①ホームページ対策を考える
ホームページについて考えるべきは大きく3つです。まずは、サイト内コンテンツの充実(=内部SEO)です。アクセスや診療時間、診療内容、院長のあいさつや診療における考え方などを網羅して、「このクリニックに行ってみたい」と思えるような安心感を演出すると同時に、GoogleやYahoo! 検索で上位にヒットしやすいよう、検索されやすいキーワードをたくさん盛り込むようにしましょう。
2つめに大事なことは、外部サイト対策について考えることです。クリニックの口コミサイトやGoogleプレイスへの情報登録を進めて、画像もしっかり登録しましょう。口コミに関しては、いい口コミが増えないと不安になることもあるかもしれませんが、捏造は絶対にNG! 来院してくれた患者さんに受付で「よかったら口コミに協力してくださいね」と一言声をかけるなどして協力者を募ることも、ポジティブな口コミを増やすために有効です。
そして3つめはスマートフォン対策。クリニックを探す際にスマートフォンを使う人はとても多いので、PC用サイトしか用意していないと、せっかくサイトがヒットしても、中身を詳しくみようという気が起こりにくいでしょう。
②広告・宣伝に力を入れる
地域密着型のクリニックであれば、地域雑誌やフリーペーパーなどへの寄稿などもPR活動になりますし、オンライン上で広く周知させたいなら、オンライン広告を試すのもいいでしょう。ただし、オンライン広告を試す際には、厚生労働省が定めたガイドラインを順守することが大切。ガイドラインへの理解などに時間がかかりそうだと感じるなら、プロを頼ることを検討してみるのがおすすめです。
③患者満足度向上のための施策をとる
患者から「いいクリニックだな」「今後もなにかあったらここにきたいな」と思ってもらうためには、いい診療、いい治療だけでなく、丁寧な対応、清潔感ある空間の提供なども不可欠です。また、地域密着型のクリニックであれば、患者の健康をサポートするための勉強会やイベントを開催するのも一手。定期的に来院したほうがいいとはわかっていても重い腰が上がらないという生活習慣病予備軍の患者なども、地域住民と触れ合う機会があれば積極的に来院したくなるし、クリニックへの満足度も高まるでしょう。
④予約システム、順番表示システムを導入する、患者数の平準化を図る
患者にとってもっとも大きな不満となりえるのが、「待ち時間の長さ」です。実際に待ち時間が長いかどうかだけでなく、あとどのくらい待つ必要があるのかがわからないことで、"体感待ち時間"が長くなることも大きな問題。それらを改善するためには、予約システムや順番表示システムを導入することが有効です。また、特定の曜日や特定の時間に来院が集中している場合は、予約システムを駆使することで患者数の平準化を図るのも一手。いずれのシステムもまだ導入していない場合は、早急にシステムの改善に向けて動くことをおすすめします。
プロの力をうまく活用すれば集患しやすい
すべてを一気に変えていくのは大変のように感じるかもしれませんが、ホームページの運営と同時にブランディングや広告・宣伝も請け負ってくれる専門業者を利用すれば、自院では、患者とのコミュニケーションをはじめとするアナログな側面に集中することができます。まずは専門家を頼りながら、少しずつ自分たちもIoTを学んでいくという選択肢もあるので、できることから少しずつはじめてみてはいかがでしょうか?