YouTuberとしても活動する開業医はどんなことを発信している?
ここ数年、本業がありながらもYouTuberとしても活動する人が増えています。ドクターも然りで、なかにはYouTuberとしてかなりの注目度を誇っている人もいます。では、開業医YouTuberにはどんな人がいて、どんなことを発信しているのでしょうか? 早速紹介していきます。
先輩YouTuberがどんなことをどんなふうに発信しているのかをチェックしながら、自院の得意な診療や発信したい情報をどんなふうに活かせるか考えてみてくださいね。
発信内容は大きく分けて2パターン
開業医YouTuberの動画は、大きく2パターンに分けることができます。
では、それぞれ具体的にみていきましょう。
①-1 身体や心の悩みをサポートする情報を発信
『医療法人上島医院』渥美正彦医師(チャンネル登録者数2.83万人)
『寝る前のゴミみたいな考えは○○で洗浄』『夜勤ヤバい!○○がんのリスク爆上げ』『布団の中に持ち込んではいけないモノ5選』など、視聴者の健康を考えてくれる目線がうれしい動画が豊富。ちなみに、タイトルに「○○」が入っていると、「答えを引きずって長時間視聴させるのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、タイトルに「○○」が入った動画はほとんどが15秒前後。さっと観ることができるのも大きな魅力でしょう。
『あまが台ファミリークリニック』細田俊樹医師(チャンネル登録者数31.2万人)
『【放置厳禁】94%が助かる!! 大腸がんの初期症状5選』『【糖尿病】絶対放置してはいけない初期症状5選』など、気になる症状がある人がチェックしたくなる動画が豊富。また、『【医師解説】この世で最強な健康法は○○療法です!!』『高血圧の正しい測り方と診断方法【医師解説】』など、思わず周りの人に話したくなるようなネタを扱った動画にも注目!『二本松眼科』平松類医師(チャンネル登録者数10.7万人)
『人工甘味料、実際目にどうなの?』『スマホ・パソコンを使っても目を良く保つにはどうすればいいのか?』『危険?コンタクト・ICL・レーシックを眼科医がしない理由』など、視力維持のために覚えておきたい知識をさまざまに紹介。白内障や飛蚊症などの特定の病気にかかったときに参考になる、手術について詳しく紹介している動画も役立ちます。
DR. Ishiguro
『スマホ依存症・ゲーム依存症を甘くみてはいけない。その恐ろしすぎる症状と予防法・改善法について解説』『【便秘・姿勢・メンタル・集中力】マスク着用の健康被害を改善する「呼吸筋」を鍛える大切さ』など日常生活で気を付けるべきことや実践したいことを丁寧に解説してくれます。チャンネル名に「薬に頼らない」「健康スクール」と入っている通り、医療機関受診をすすめるのではなく自分で健康になる方法を教えてくれる点に好感が持てます。
参照:現役外科医の教える 薬に頼らない健康法 Dr. Ishiguroの健康スクール
①-2 身体や心の悩みをサポートする情報を発信~美容編~
①のなかでも美容に特化しているのが以下の2つのチャンネルです。
『THE ONE.』上原恵理医師(チャンネル登録者数6.26万人)
『ニキビ、ニキビ跡に悩む方へ!美容皮膚科医が教える【ニキビ治療のガイドライン】』『【美容皮膚科医が語る】《洗顔料》を種類別に徹底解説!』などの多くの人が興味を持つテーマの動画から、『美容外科医が「ボトックス」5つの効果を徹底解説!』といった美容外科医ならではのテーマの動画まで公開。オープニングトークなどに親しみやすい性格がにじみ出ていることも人気の理由でしょう。
『渋谷アマソラクリニック』細井隆医師
『【目の下のクマ】切開ハムラ法って何?普通のクマ取りとどう違うの?』『鼻の下が短くなる!加齢と共に長くなってしまった人中を短縮する手術』など施術を紹介する動画をアップしている一方、『整形した後にできなくなってしまうこと3選』などデメリットも包み隠さず紹介していることから、「信頼できる」と指示する人も多そうです。
『高須クリニック』高須幹弥医師(チャンネル登録者数40.2万人/※2022年2月20時時点)
『チョコレートに美容、健康、ダイエット効果はあるのか? 医学的に解説します』『タンパク質摂るなら肉ばかりでなく魚も食べるほうがいい理由を医学的に解説します』など、日常生活に取り入れられそうなネタをテーマにした動画を多数アップ。また、『【ロゼレム】新しいタイプの睡眠薬メラトニン受容体作動薬の効果、副作用について解説します。メラトニンのサプリについても解説します』『【デエビゴ】新しいタイプの睡眠薬オレキシン受容体拮抗薬の効果、副作用は?【ベルソムラ】』など、特定の薬の期待できる効果や副作用について解説する動画は、薬名でぐぐった際にヒットすることもありそうです。
②自院の得意とする診療や治療にまつわることを発信
『ふるばやし形成外科粉瘤クリニック』古林玄医師(チャンネル登録者数28.8万人)
腰の粉瘤、頭部の感染した粉瘤と脂肪腫など、身体のさまざまな個所にできた粉瘤を取り除く手術を中心に、主に施術の動画をアップしています。なかにはグロテスクな映像もありますが、同じ症状に悩まされている人や同じ症状の身内がいる人にとっては気になる内容であることは間違いないでしょう。各動画はホームページ内のブログとも連携。動画タイトルに「ブログでも粉瘤について詳しく解説しています」の一言を載せ、動画説明にブログURLを貼ることでホームページに誘導しています。
東京皮膚のできものと粉瘤クリニックふるばやし形成外科_大阪梅田形成外科粉瘤クリニック
『早稲田メンタルクリニック』益田裕介医師(チャンネル登録者数17.9万人)
『心とは何か? 精神科医になってから学んだこと』『おすすめの本3冊』など、精神科が扱う病気とは縁がない人でも興味が持てる内容の動画も。また、それぞれの動画の対象者を明記しているのも大きなポイント。たとえば前者は「心に興味がある人、治療が長引いている人」、後者は「精神医学ってなんだろう?と思える人」と対象者が記されています。また、『在宅勤務で「うつ」になった人たちのことを解説』など世の中のニーズにもしっかりと対応しています。
『田園都市高血圧クリニック かなえ』米山喜平医師(チャンネル登録者数6.05万人)
「医療従事者向け」「看護学生向け」「国家試験前の看護学生向け」などカテゴライズされているので見やすさ抜群。たとえば国家試験対策として上げられている動画は、「負荷信金シンチ」「ドレッドミルST低下」「虚血性心疾患の胸痛」など、ひとつのテーマごとに深掘りしています。
『富永ペインクリニック』富永喜代医師(チャンネル登録者数15.8万人)
『極上の騎乗位~ディレクターズ版~女医 富永喜代が教える!女性がもっと喜ぶ騎乗位セックスオンライン講座~』『3秒でイク! 乳首の攻め方?絶対乳首攻略法~女医 富永喜代のセックスオンライン講座』など、人には聞けない、でも気になることを教えてくれるチャンネルです。競合が少ないだけに、この分野でデビューすれば一気に登録者数が増える可能性も高いかもしれません。
医療機関のお役立ち情報を発信するチャンネルや、twitterで人気のドクターによる新規チャンネルも!
開業医または開業医予備軍の先生に一視聴者として楽しんでほしいチャンネルとしては、『医院向けホームページシステム Wevery!』の河村伸哉さんによる『Wevery! チャンネル 河村信哉』もあります。また、twitterで大人気のMM医師が主宰する医院開業サロンのチャンネルもつい最近オープンしているので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。