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医師の看護師に対する対応医における理想とは?

医師の看護師に対する対応医における理想とは?

医師の看護師に対する対応医における理想とは?

私は総合病院の外科病棟で働く看護師です。総合病院のため、普段からたくさんの医師と一緒に働いています。自科だけでも20名弱程度の医師がいます。看護師同様、医師も人数が多ければ多いほどいろいろなタイプがいて個性があります。本当に十人十色で、対応の仕方も異なります。

今回は、実際に一緒に働く看護スタッフの声をもとに、医師の看護師への対応について、私の体験を通して以下の4つの要点に沿って紹介していきます。

  • 指示の確認について
  • A医師の対応
  • B医師の対応
  • 理想の医療現場

今後の看護師への対応の参考になれば幸いです。

医師への指示確認

私の病棟では、入院中の患者さんの点滴や内服などを看護師が医師に確認することが多いです。例えば、点滴の指示が翌日からなくなっており、採血オーダーも入っていなかったりすると、「先生、明日から抗生剤のオーダーがありませんが、継続されますか? ちなみに明日は採血の指示も入っていません。発熱は今のところありません」といった感じです。そこで医師が、継続なのか本日分で抗生剤は終了とするのか判断をします。たくさんの患者を受け持っており、手術や外来などで忙しいため、確認してもすぐに指示が出せない状況のときもあります。そのため、看護師は医師の外来がないときや手術が終わったタイミングを見計らって指示の確認をしています。この指示の確認に関して、今回はタイプの異なる医師をA医師とB医師として比較して紹介していきます。

A医師の対応

A医師は、忙しいときには少しピリつくこともあり、手術中の様子は病棟の看護師は知りませんが、噂によると、手術がスムーズに進まないと怒ったりすることもある医師です。いつものように私はA医師に、「明日からメインの点滴がなくなりますが、継続しますか?食事もあまり摂れていなく、食事摂取量は半分以下です」と指示の確認をしました。すると、「今、忙しいから!」と八つ当たりされてしまいました。確かに忙しいことは十分わかりますが、看護師サイドとしては、毎日同じ人が勤務しているわけではなく、翌日は担当が変わってしまうため、他のスタッフに迷惑をかけないようにと、その日のうちに指示の確認をしてしまいたいのです。また、すぐに出せる点滴や薬剤ならいいのですが、普段病棟にない薬剤の指示などが出ると、薬局に請求し、もらいに行かなければ行けず、時間外になると、各部署に迷惑がかかってしまいます。結局、医師は手術に入ってしまい、なかなか病棟に来なかったので残業している時間帯に指示をもう一度確認し、指示受けする形になりました。その際には、「あー、忘れてた」とボソッとつぶやいていました。このように、私の病棟では、なぜか看護師のほうで努力して指示を確認することが当たり前の状況になっています。たまに確認する前に医師からの指示がきちんと入っていると逆に驚くのと同時に、「先生偉い!」と思ってしまいます。

B医師の対応

看護師が同じようにB医師に指示の確認をしたときでした。B医師は看護師に、「自分の患者さんなのに把握不足でした。わざわざ確認してくれてありがとう」と言いました。普段は当たり前のように看護師が医師に指示の確認をしていましたが、このことばで私自身も当たり前ではないことに気づかされました。確かに医師が出さなければいけない指示を看護師が毎回確認して指示を依頼している状況はおかしいことに、B医師のことばによって気づかされたのです。

B医師は誰に対しても腰が低く、とても温厚で真面目な医師です。B医師の対応は、尊敬できる部分が多く、私も見習わなくてはといつも感じます。このような責任感のある先生が多いと、働きやすい環境になると思います。医師によっては、逆ギレする先生もいるので確認するのが億劫に感じることもあります。そのため、みんなB医師のようならいいのに、とよく看護師同士で話しています。

理想の医療現場

今回は、A医師とB医師を比較し、当たり前にしていた確認作業が当たり前ではないことに気づかされ、B医師の看護師への対応には尊敬できる部分が多いことを紹介してきました。B医師は特別温厚な医師なので、みんながみんなこのようになれるとは限らず、医師も人間なので忙しければイライラするのも当然です。それは、私たち看護師にも言えることで、忙しすぎると人に対して優しくできなくなります。忙しい中でも相手のことを思いやれるような医療スタッフが増えれば、働きやすい環境になり、離職率も低くなると思います。働きやすい環境になれば、無駄なストレスを感じることもなくなり、患者さんにとっても満足度の高い医療を提供することに繋がると思います。

多忙なときにさらに急な処置や急な指示変更があった場合には、看護師はかなりバタバタします。そのようなときにも冷静に感情的にならずに仕事をこなし、患者さんに対しても余裕のある態度で接することができるように、私自身、日々精進していきたいと思います。

まとめ

今回の記事で紹介したB医師の尊敬できる部分を以下に挙げます。ぜひ、今後の対応の参考にしていただければと思います。

  • 多忙な中でも丁寧な対応ができるところ
  • 責任を持って自分の患者を受け持っているところ
  • 当たり前だと周りに流されず、してもらったことに対しては、日々感謝の気持ちをもっているところ

今回の記事が医療スタッフ同士の対応について考えるきっかけとなり、今後のより良い医療に繋がればと思います。

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