クリニック、病院のwebマーケティングって何をすればいい?
商品やサービスを販売するにあたっては、顧客の価値観やニーズを調査して、商品やサービスが売れる仕組みを考える「マーケティング」が必須です。それと同じように、近年はクリニック経営にもマーケティングが欠かせないと言われています。各クリニックがホームページを使って自院の特徴をアピールするようになったことで、ますます競争が激しくなっているのもひとつの理由といえるでしょう。そこで今回は、クリニックを経営するにあたって、どんなふうにマーケティングしていけばいいのかを解説していきます。
マーケティングで大事なこと
①患者のニーズに目を向けること
マーケティングでもっとも大切なことは、「患者のニーズ」に目を向けることです。それぞれのクリニックには独自の強みがあるので、「うちのクリニックのここをみてほしい」「うちではこんな治療も提供している」というアピールをしたくなって当然ですが、ひとまずそれは置いておいて、"患者がどんな価値観を持っていて、どんなことが必要とされているのか"を徹底的にリサーチします。
では、どうすれば患者のニーズを知ることができるかというと、まずは患者の行動プロセスを整理すると、ニーズが見えてきやすくなります。行動プロセス(行動の過程)とは、具体的には「クリニックを認知」→「クリニックに関心を持つ」→「他のクリニックと比較検討する」→「実際に来院する」といった流れです。一連の流れにおけるフェーズごとに、患者が何を考え、どんなことに不安や疑問を感じているのかに目を向けることから、マーケティングははじまっていきます。
②戦略を練ること
顧客のニーズに目を向けることと同様に大事なことが、「戦略的になること」です。出稿先をよく検討することなくやみくもに広告を打ったり、人気のSNSがあればとりあえずはじめたりしていても、きちんとした結果を出すことができません。各施策をとったらどんな結果が期待できるのかをきちんと考えて、戦略性を持って施策を打っていくことはとても大切です。
スムーズに戦略を立てるコツ
「戦略を立てることが必要」ということを踏まえたうえでSNSをはじめたとして、たとえば「Instagramを始めたら集患につながるだろう」程度では"戦略的である"とは言えません。
しっかりと戦略を立てたいなら、まずはKPI(Key Performance Indicators/組織としての目標を達成するための指標)を考えるといいでしょう。 KPIの具体例としては以下のような指標が挙げられます。
1. 何か月後までに、web経由の患者に1日平均何人来院してほしいか
2. ホームページのアクセス数がどれだけ増えたらその数値を達成できるか
3. 2のアクセス数を実現するためにはどんな施策をとればいいか
マーケティング後に実践したいこと ①SEO対策
続いては、マーケティングして患者のニーズを知ったうえで実際にとりたい対策について解説していきます。ひとつめは、SEO対策です。
患者のニーズを知り、どんなキーワードで検索されがちかを知ることができたら、SEO対策が取りやすくなります。ただし、特定のキーワードをホームページ内にうまく織り込むことは簡単ではないし、時間もかかるので、自院でやろうと思ったらかなり大変。時間を効率よく使うためにも、プロに相談するのもおすすめです。
マーケティング後に実践したいこと ②SNSの活用
Instagram、Twitter、Facebookのほか、最近ではYouTubeを使って自院のPRをおこなうクリニックも増えています。ただし、こちらも「ただ開設するだけ」ではなかなか結果がついてきません。まずは、フォロワーが多いクリニックのSNSを確認して、傾向と対策を練るのも一手ですが、もちろん、最初からプロに相談するのもアリ。自院にとって無理のない対策を立てることもとても大切です。
マーケティング後に実践したいこと ③リスティング広告
リスティング広告は、ホームページの閲覧数を増やすために有効です。リスティング広告についてより詳しく知りたい方は、[開院したら利用を考えるべき?「リスティング広告」とは?]も併せてご覧ください。
その他にはどんなふうにマーケティングを活かせる?
マーケティングやKPIの設定に自信が持てたら、SEO対策、SNS活用、リスティング広告の出稿以外にもさまざまな施策を試してみたくなるでしょう。マーケティングで得たノウハウは、口コミ対策をはじめ幅広く応用することが可能。どんなふうに活用できるのかについて、ブランディングの会社などに相談するのもいいですね。クリニック開業ナビでも多数のプロを紹介することができるので、ぜひお気軽にお問い合わせください。