クリニックの負担を軽減してくれる、おすすめの予約システム27選
予約システムを導入することは、患者の待ち時間削減につながるだけでなく、スタッフの負担軽減にも直結します。電話での予約だと、対応に時間がかかることや、場合によってはすぐには出られないこともありますが、ネットで予約を受け付ければ、対応に割かれる時間自体がなくなります。しかも、リアルタイムに予約状況を反映してくれるため、診療のスケジュール把握が簡単に。ダブルブッキング防止や予約漏れにも役立ちます。そこで今回は、おすすめの予約システムを紹介していきます。
予約システムの選定基準
予約システムの選定基準としては、以下の5つが挙げられます。
1. 操作性
第一に、患者が簡単に操作できることが重要です。操作方法がわかりにくければ、予約システムの利用を試みたものの、結局は電話で予約することも考えられます。また、院内に予約システム用の端末を設置する場合、タッチパネル形式であると操作しやすいと感じる患者が多いでしょう。
2. 機能
「時間枠予約」「順番予約」「時間指定」のどれに対応しているのか、駐車場や検査も併せて予約できる「連鎖予約機能」はついているのか、カルテと連携できるのか、自院のホームページに埋め込みできるのか、などのポイントをチェックするといいでしょう。
3. サポート
サポート体制が万全であれば、稼働後からも安心です。
4. 価格
予約システムの価格は、基本的には初期費用と月額利用料がそれぞれ設定されています。初期費用に関しては0円という予約システムもあるので、まずは気軽に試してみるのもいいでしょう。月額利用料は数千円から数万円、数十万円まで幅広く、高いものだと100万円を超えることも。
5. 実績
各メーカーの導入事例のページなどを参考に、実績を確認しましょう。
人気の予約システムは?
続いては、実際にどんな予約システムが利用されているのかを見ていきます。
カルー株式会社「アポクル予約」
時間帯予約、順番待ち予約を選んで使える、医療機関向けweb予約システムです。患者向けアナウンスの掲載をはじめ、クリニックごとのニーズに合わせて細かにカスタマイズすることが可能。月額1万円~の完全定額制です。
株式会社メドレー「CLINICS予約」
患者の通院負担を考慮して作られた、クリニック向け予約管理システムです。患者は24時間365日、どこからでも予約可能。クリニックは、さまざまな導線から患者の予約状況を把握して管理できます。オンライン診療をおこなえるビデオチャット機能や、オンライン決済などの多彩な機能も魅力。
株式会社ビヨンド「EDISONE」
簡易ホームページ作成機能搭載のため、クリニックのホームページがまだ完成していない場合などでも導入できます。また、設定が簡単なので、パソコンが不慣れなスタッフでもすぐに運用開始できます。料金プランは月額ゼロ円から用意。プロ向け機能が備わった最高峰の「アドバンス」でも月額10,780円と手ごろで、いつでもアップグレード可能です。
株式会社スマイリーマム「スマイリーリザーブ」
医療機関向けのクラウド型診療予約システムです。順番予約と時間予約に標準で対応。追加料金なしで両対応も可能です。また、電子カルテやレセプトコンピュータとの連携も可能。初期費用は9.5万円、月額は1.5万円から。
株式会社Donuts「CLIUS」
患者から電話や口頭で受けた予約内容を、クリニックのスタッフが管理できるシステムです。患者側でアプリをダウンロードする必要がありません。クラウド型電子カルテ「CLIUS」利用のクリニックなら、無料で利用可能です。診療前野リマインドメール昨日、オンライン決済機能などの便利な機能付き。
株式会社メディ・ウェブ「3Bees」
24時間いつでも予約できるうえ、リアルタイムにいつでもどこでも順番の確認が可能。クリニック来院時には、診察券をかざすだけで、自動で受付可能です。
株式会社レセデンドットコム「JunNAVI」
クリニックに行かなくてもスマホから自分の順番を確認できる「当日順番予約システム」、診察・検査などの受診希望日時をもとに患者自身が予約できる「日時指定予約システム」のほか、「電子問診入力システム」「予防接種予約システム」などの機能も搭載。
株式会社アイアコス「テルミーi」
電話やインターネットから予約後、現在の診療状況も確認可能。呼出メール機能を活用すれば、診察順番が近い患者に自動でメールを配信することができます。
株式会社メディカルフォレスト「診療予約2020」
初期費用0円、月額から10,000円から利用可能な、クリニック専用予約システムです。"圧倒的な使いやすさ"にこだわって開発されているため、初期設定がスムーズなのはもちろん、日ごろの業務向上に役立つこと必至。順番待ち版、時間帯予約版の2種類が用意されていますが、2つの複合利用も可能です。
PUGS web design「FAST LIST」
順番予約に特化した予約システムです。「仮予約枠」「院内モニター」「予防接種」「急患モード」「簡易問診」などの多彩な機能がそろっているので、導入することで業務の効率化を図れます。
株式会社セレクトタイプ「selecttype」
クリニックの診察予約や設備予約のネット受付に対応した、簡単・高機能・デザインカスタマイズ可能な予約フォーム付き予約システムです。予約フォームに注意書きや紹介文を設定することもできます。
株式会社EPARK「EPARK(イーパーク)」
飲食店やエステ店にも利用されている予約システムです。患者のスマホから予約しておけば、来院時に整理券が発行されます。また、患者はweb上から混雑状況などを確認することもできます。
株式会社コントロールテクノロジー「RESERVE」
英語、中国語(簡体、繁体)、韓国語、タイ語に対応。インバウンド対応の予約システムです。オンライン決済、スタッフ使命予約、キャンセル待ちなどの機能も搭載。
株式会社医療予約技術研究所「メディカル革命」
ログイン不要で最短15秒で予約が完了するので、患者に喜ばれます。リマインド機能搭載でキャンセル対策にも効果的。初診・再診の増加を目指せます。
きりんカルテシステム株式会社「きりんカルテ 予約システム」
電子カルテ「きりんカルテ」に標準搭載の予約機能なら、追加費用は一切不要。来院した患者の次回予約を取ることも、電話などで直接受け付けた予約を登録することも可能。24時間オンライン予約も可能です。
参照:きりんカルテシステム株式会社「きりんカルテ 予約システム」
株式会社エヌオーシー「チェック・オン」
パソコン、スマホ、アンドロイド、電話音声予約、タッチパネルなどさまざまな方法で受付可能。受付後は、診療間近であることをお知らせする通知機能なども活用できます。LINE通知機能も搭載。
株式会社リザーブリンク「Choice RESERVE」
クリニック紹介、診察時間、診察メニューなどを備えたホームページ作成も簡単におこなえます。また、予約時に詳しい問診表を作成することができるのも魅力。
参照:株式会社リザーブリンク「Choice RESERVE」
日本ビスカ株式会社「Mr. WEB予約V」
導入前に、科目数や混みあう時間帯などをヒアリングして、クリニックに合わせてカスタマイズしてくれます。複数の科目であっても、追加料金は一切なし。電子カルテやレセプトコンピュータとの連携も可能です。
アンノット株式会社「メディカルパス」
ホームページに簡単予約ページを設置できるので、患者はアプリをインストールする必要がありません。院内番号表示機能、呼び出しメール機能などの便利な機能を搭載。
株式会社オフショア「アットリンク」
通院歴のない患者も、仮番号を発行して予約することが可能です。診療予定時刻が近づいたことをお知らせする「お知らせメール」「呼び出しメール」は当日の診察の進行状況に合わせて配信 。
リクルート「Airリザーブ」
電話予約、ネット予約、来店時の次回予約など、クリニックにおけるすべての予約をクラウド(ASP・SaaS)で一元管理できる予約システムです。予約の空き状況は、予約者もクリニックスタッフもオンライン上で一目で把握できます。
株式会社ヨヤクル「ヨヤクル」
インターネット予約、自動音声電話予約、タッチパネル予約、院内からの手動予約などに対応。予約確認通知、診療前通知、医院からのお知らせ、予約過料メールなどのお知らせ機能も充実しています。
ドクターキューブ株式会社「ドクターキューブ」
インターネット予約、自動音声予約、タッチパネル予約などに対応。また、予防接種予約や病児保育予約などの機能もそなわっているので、幅広く活用できます。
ヘイ株式会社「STORES予約」
自院ホームページに予約カレンダーを埋め込むことができます。メルマガ配信機能やビデオチャットZoomとの連携機能などの充実機能を地用できます。
株式会社マクロスジャパン「dr.24」
電話からの音声ガイダンス受付が可能なほか、メーカーとの電子カルテやレセコンとの連携も可能。特定の患者の電話予約を不可とする機能や、再来予約受付機能も備えています。
株式会社ヴァンガードネットワークス「メディックス3」
院内にサーバ設置、オンプレミス型とクラウド型のシステムを搭載。予約データをダウンロード可能、電話からの音声ガイダンス受付可能など、役に立つ機能が満載です。
東邦ホールディングスグループ 東邦薬品株式会社「LXMATE Helios」
患者側でアプリをダウンロードしなくても、24時間365日、患者がどこからでも診療予約ができます。再来予約受付機能、仮押さえ機能なども備えています。
参照:東邦ホールディングスグループ 東邦薬品株式会社「LXMATE Helios」
必要な機能を洗い出すことからスタートするのが◎!
予約システムを選ぶ際は、自院に必要な機能を洗い出すところからスタートするのがおすすめです。たとえば、「順番予約なのか時間予約なのか」など、自院の診療に合った予約方法をもとに、導入すべき予約システムを絞っていけたらいいですね。