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【麻酔科医の年収事情】フリーランスでも稼げる

【麻酔科医の年収事情】フリーランスでも稼げる

【麻酔科医の年収事情】フリーランスでも稼げる

手術の際に活躍する麻酔科医の仕事はとてもハード。緊急事態に対応することも多く、深夜や早朝であっても、オンコールの呼び出しがあれば駆け付けなければならないからです。また、患者の容態が急変しないよう、長時間の手術でもずっと気を張っている必要もあります。万が一、医療事故を起こしてしまえば責任を問われる場合もありますし、常にリスクと隣り合わせといっても過言ではない麻酔科医。そうなるとやはり年収は高くなるのでしょうか?さっそく見ていきましょう。

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実際のところ麻酔科医の年収は1335万円

まずは、麻酔科医の年収について。労働政策研究・研修機構が実施した「勤務医の就労実態と意識に関する調査 」によると、麻酔科医の平均年収は1,335万円です。他診療科目と比べると上位4番目に位置し全科目の中では上位の平均年収だと言えます。

順位診療科目平均金額(万円)
1位脳神経外科1480.3万円
2位産科・婦人科1466.3万円
3位外科1374.2万円
4位麻酔科1335.2万円
5位整形外科1289.9万円
6位呼吸器科・消化器科・循環器科1267.2万円
7位内科1247.4万円
8位精神科1230.2万円
9位小児科1220.5万円
10位救急科1215.3万円
11位その他1171.5万円
12位放射線科1103.3万円
13位眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科1078.7万円

内訳としては、300万円から500万円=1.6%、500万円から700万円=5.5%、700万円から1,000万円=16.4%、1,000万円から1,500万円=36.7%、1,500万円から2,000万円=25.0%、2,000万円以上=14.1%。年収1,000万円以上が75.8%を占めているという結果です。

300万円未満300万円~500万円未満500万円~700万円未満700万円~1000万円未満1,000万円~1500万円未満1,500万円~2,000万円未満2,000万円以上500万円未満・計1000万円以上・計平均金額(万円)
0.80%1.60%5.50%16.40%36.70%25%14.10%2.40%75.80%1335.2

参考:勤務医の就労実態と意識による調査 – p.30 一部抜粋

麻酔科医の仕事内容

つづいて、麻酔科医の仕事内容について解説します。麻酔科医は、ペインクリニックでの治療から、緩和医療、集中医療、救急医療、総合医療まで幅広い業務を担当します。

仕事の内容としては、まずは「術前回診」が挙げられます。これは、手術の事前準備のひとつで、同意書の確認や当日の手術内容の確認をおこない、患者とその家族相手に麻酔に関する説明を実施するもの。この際、麻酔による合併症を起こした血縁者がいないかどうかを確認するのも、麻酔科医の大切な仕事です。患者の疾患や合併症、身体状態などを確認したうえで、不明点がある場合には担当医に照会します。また、担当医と病棟看護師と連携をおこなうことも重要。前投薬の詳細や飲食の禁止、手術室への入室時間などの情報を共有します。

手術前には、自身の診察および担当医から共有した情報をもとに、患者に施す麻酔一式を準備します。麻酔薬に加え、麻酔機器、咽頭鏡、気管チューブなどの道具一式の準備および点検も麻酔科医の仕事です。手術室入室前には、予定している手術内容や麻酔方法などの情報を再確認して、麻酔前投薬をおこないます。手術室入室後は、手術の進行と患者の生理状態を確認しながら、麻酔量と投薬スピードを調整。手術中、酸素飽和度や血圧の管理および記録をおこなうのも麻酔科医です。

手術が終わったら、「術後回診」をおこないます。患者の状態を把握して対応を検討。必要に応じて、担当医や看護師に指示を出すこともあります。

人数が多いのは麻酔科医ならでは フリーランスという働き方

次に、麻酔科医の働き方について見ていきましょう。麻酔科医は、仕事の内容からして、単独でひとりの患者を診るということがありません。そのため、「麻酔科医(専門)の開業医」は成り立ちませんが、その代わり、フリーランスという働き方を選択する麻酔科医はたくさんいます。フリーランスということはつまり、ひとつの病院専属ではないということ。中には、県をまたいで複数の病院で仕事するフリーランスの麻酔科医もいますが、それだけ麻酔科医は不足していて重宝されるという証拠でしょう。

では、フリーランスとして働いた場合、年収に差は出てくるかというと、年収が大幅にアップするケースが多いといいます。日給の相場は8万円から12万円。仮に1日8万円で働いたとしても、週5日仕事すれば年収は2,000万円近くなります。

また、オンコールや当直なしで曜日固定といった働き方もできるため、プライベートの時間を確保しやすいのも魅力。ただし、祝日が多ければそのぶん年収は減りますし、勤務医と違って国民年金に加入することになり、老後の資産を計画的に蓄えていく必要も出てきます。

子育て後にリカバー率が高いため女性にも人気

それでも、フリーランスという道を選択する麻酔科医は少なくありません。とりわけ、結婚や出産、育児など、ライフステージによって働き方を変えていかなければならない女性にとっては魅力的であるに違いありませんし、ワークライフバランスを保って働きたい人にはぴったりの働き方だと言えるでしょう。術前回診から術後回診までの一連の業務は緊張感を伴うものとはいえ、一度身に着くとそうそう忘れるものではないので、出産後しばらくは子育てに専念したいという人にもうってつけ。家庭と仕事を両立していきたい女性は、フリーランスの麻酔科医を目指して計画的に準備を進めるのもよさそうです。

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