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看護師は見た「医師あるある」

看護師は見た「医師あるある」

看護師は見た「医師あるある」

毎日休みなく診察やオペに追われているお医者さん。激務に追われていると余裕がなくなり、普段の生活にも医者ならではの行動をしてしまったりしますよね。そこで今回は、普段の生活でついついやってしまう、医者だからこそのクセをはじめ、看護師が実際に見た"医師あるある"を紹介します。

プライベートな会話でも「お大事に」と言ってしまう

プライベートな場面でも、去り際に「お大事に」と言ってしまうことってありませんか? 私が看護師として勤務していた頃、職場のドクターたちとはとっても仲がよく、プライベートの交流も多くありました。遊んだ帰りにお医者さんに車で送ってもらっていたときの話です。「今日はありがとうございました。明日も病院でよろしくおねがいします」と言って車を降りるとき、お医者さんが「はーい。お大事に」と言ってきたのです。

あまりにも自然だったので特に気にせず車を降りたのですが、走り去る彼の車に手を振りながら「お大事にって言ったよね?」と笑いが止まりませんでした。彼にLINEで「最後『お大事に』って言ってましたよね」と聞きましたが「え、嘘!?」と全く気付いていない様子でした。

毎日言っている言葉って自然に出てしまうものなんですね。でも「お大事に」って言われても全然嫌な気持ちがしないし、優しい言葉ですよね。

すぐに診察してしまう

病院で毎日診察をしていると、日常の中でもついつい診察してしまうことはありませんか? 症状や悩みから病名を当てはめてしまうなど、診察するのがクセになっていることも。

私がお医者さんの友人とバスに乗っていたときのことです。バスの中でご老人が、私たちにも聞こえる声で話していました。「最近正座ができないの」「膝がね、キリキリキリって鳴るのよ」。私も看護師なので、何か膝に病気があるのかな、年を重ねると膝にもガタが来るよなあ、と思いながら話半分に聞いていると、私の隣に座っていた医師が「変形性膝関節症ですね」と呟きました。

医師は呟いたあとにハッとした表情をしていました。後から話を聞くと、ご老人の方々の話を聞きながらついつい診察してしまったのだとか。恥ずかしそうにしながらも、「正座ができないのは変形も進んでいるはずだから中期症状だと思うの」とさらに診察を進めていました。

悩み事は傾聴モードで聞いてしまう

医師の仕事の半分は「聞くこと」と言っても過言ではありません。医師は看護師長の話や患者さんからの相談事など、常に話を聞いています。静かに頷きながら話を聞くことを「傾聴」と言いますが、医師はオフの場面でも、悩み事をついつい傾聴してしまうことがあるんです。

私が医師の彼氏に悩み事を聞いてもらっていたときの話です。学生の頃からお付き合いしていた彼氏は、はっきりと意見を言ってくれるためとても心強い存在でした。就職して医師として勤務し始めてからも悩みごとをよく聞いてもらっていました。その日は、彼も私も勤務後で、仕事モードが抜けきっていなかったのかもしれません。私が悩みを言っても「そうなんだね、うん。そっか。うん。辛いよね」と相づちを打つばかり。「ちゃんと聞いてる?」と聞くとハッとした様子で「傾聴しちゃってた」と。

診察の際に患者さんの話を傾聴するクセが日常生活でも出てしまった様子でした。ついつい頷きながら傾聴モードで聞いてしまったのでしょうが、患者さんにとっては、肯定しながら話を聞いてくれるいい先生なんだろうなあと感心したエピソードです。

オフの日も医療用語が気になって仕方ない

オフの日でもさまざまな場所で医療用語を耳にすることがあります。医療関係者は世の中にとても多いので、居酒屋で看護師や薬剤師が飲んでいると、日常生活でも医療用語が耳に入ってくることがあります。

医者が特によく使う医療用語にはこんなものがあります。

  • アセスメント
  • バイタルサイン
  • アナムネ

アセスメントは「客観的に評価、分析する」ということ。患者さんの言動から病状を評価する際などに、「患者さんのアセスメントだけど、〇〇だと思う」などというように使います。日常生活でも同じように使ってしまうことがしばしば。恋愛相談を聞いて「俺のアセスメントは」と言ってしまったりすることも。

バイタルサインも頻出ワードです。バイタルサインはそのまんま、「生命兆候」という意味です。簡単に言うと脈拍、血圧、体温、呼吸数といった数値のことですね。周囲に風邪っぽい人がいると「バイタルは?」と聞くなど、ナチュラルに使ってしまいます。

アナムネとは「アナムネーゼ」の略語です。「患者さんや家族から病歴や入院歴などの情報を収集する」という意味です。「アナムネ取りますね」などとよく言います。日常生活でも話を聞くことを「アナムネ取らせて」と言ったりします。

医師以外を「先生」と呼んでしまう

医師は一緒に働いている医師を「先生」と呼びます。そのクセが自然に出てしまい、看護師でも薬剤師でも一般人でもついつい「先生」呼んでしまうことがあるんです。私が働いていた病院では、看護師をいつも「先生」と呼び間違える医師がいました。私たち看護師も、「先生」と呼ばれて嫌な気持ちは全くしません。むしろなんだか偉くなった気分で少しうれしいもの。ついつい「先生」と呼んでしまう医師はまたやっちゃったという表情をしていましたが、私たち看護師はそこまで気にしていませんでした。

焼肉でどこの臓器か考えてしまう

焼肉に行くと、牛や豚などのさまざまな臓器が食べられますよね。モモ、ハツなど名前の通りで分かりやすい部位もありますが、これってどの部位だろうと考え込んじゃう難しい部位もありますよね。例えばガツや、意外に部位が分かりづらいハラミなど。

医師は、焼いているお肉がどの臓器なのかついつい考えてしまうんだとか。職場のみんなで焼肉に行ったときも、医師軍団はどの臓器なのか楽しそうに話していました。外科の先生などは特に顕著ですね。余談ですが、オペ中には臓器を電気メスで焼きながら切ることも多いのですが、焼肉のような香ばしい臭いがするんだとか。オペ後に焼肉に行きたくなるのは外科医あるあるだそうです。

【歯科医】乳歯が気になる

次は歯科医あるあるです。成人しても乳歯が残っている人がいるって知っていますか? 乳歯が生え変わらずにそのまま残っている人は割と多くいるんだとか。私も乳歯が生え変わらずに2本ほど残っているのですが、歯科医の知り合いにはすぐに指摘されます。歯科医いわく、見た目で分かってしまうので、ついつい言いたくなってしまうのだとか。乳歯が虫歯にならずに残っているのは興味深いらしく、よくまじまじと観察されます。

【精神科医】すぐに病名を当てはめてしまう

次は精神科医あるあるです。常にさまざまな精神的な病状に悩まされている患者さんと接している精神科医は、普段、人と接していてもすぐに病名を当てはめてしまいます。私がご時世柄手洗いを頻繁にしていたら「〇〇さん、強迫性障害みたい」と、なにかをしなければいけないという考えに縛られてしまう病気である強迫性障害を当てはめてきました。さらに、恋愛相談で悩みを聞いてもらっていると「パーソナリティ障害みたいだよ、もっと自立しなさい」と怒られてしまいました。

誰しも多かれ少なかれ偏った言動があると思いますが、日常生活に著しい影響を及ぼさなければ精神疾患とは言い切れません。また逆に、誰にでも多少は精神疾患の要素があるのです。精神科医はついつい特徴に当てはめて語ってしまうクセがあるようですね。

まとめ

医師あるあるはどれもこれも毎日医師として頑張っているからクセのように出てしまうもの。医師あるあるを目にした私たち看護師は、いつもご苦労さまですと暖かく見守っていますのでお気になさらず。

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